いおぴいまんがX(エックス)で投稿した内容について、YouTubeで詳しく内容を深堀するコーナー。
それの、まとめ
テキスト化
今回は学童保育の「ケンカ」について、いおぴいまんが思ったことを好き勝手にお話しします。
それではさっそく一つ目です。
ということです。
指導員はまず子どもの話を聞きますよね。
ケンカが起こりました。
「Aちゃんが、えんえん泣いています」
B君がどうやら叩いた様子。
となればまずその叩いた理由を聞きますよね。
「どうしてAちゃんが泣いたのか」となどの理由を丁寧に聞き取りますよね。
で、その時に「AちゃんやB君がそれぞれどんな気持ちを抱いたのか?」とかについて話をしていきます。
「手を出してしまったB君も嫌な思いがあった。叩いたのには理由がある」
などについてを指導員は丁寧に整理していきます。
そのあと「ごめんね、いいよ」という解決になるかも含めて、その子たちと確かめ合います。
子どもが納得できるまで話し合います。
それに長い時間を要するんです。
ケンカの仲裁ってすっごく体力も使いますし、気力も使います。
簡単なことじゃないですから‼
ケンカが勃発。「はい、謝って終わり…」
これでは指導員の仕事をしているとは言い難いですよね。
今、この解決がこの子たちの今後の人生においてプラスとなり得るのか。
子どもの成長を見据えた上で、指導員としてこの関わり方がベストだったのか。
それを考える。
チームで話し合う。
検証していく。
それが指導員の仕事です。
指導員ってすごいことを毎日していますよね。
はい、次のツイートです。
低学年女子は、とにかくもめごとが多いんです。
約束を破られた。
約束なんてしていない。
遊ぶ順番を決めたけど不公平。
ひとりの子を独占して遊びたい。
女子3人組となれば毎日こんな言い合いをしていますよね。
どこの学童でもあるあるですよねー。
また高学年になっても中学生になっても、(大人になっても)こんなようなケンカを繰り返しています。
そして「こんなふうに指導員が働きかけたら一切、子どもがケンカをしなくなりました」
なんていう魔法の言葉やかかわりは存在しません。
だから、いい意味でそこはあきらめる。
ケンカはつきもの。
その都度その都度、子どもの思いをよく聴く。
これしかありません。
こういったケンカなどの経験を通して、子どもってどんどん成長していきます。
今後も起こりうる人間関係のいろいろを今、学んでいる最中なんです。
「いい経験してるねー」という思いとまなざしを持って指導員として子どもとかかわることが重要です。
そう思いました。
はいっ。続いてはこれ。
ケンカ両成敗。お互い様。これはその通りです。
しかし安易にその言葉だけでケンカを終わらせる。
トラブルを片付ける。
そこに注意が必要と感じたんです。
「やめなさい」と指導員が注意するだけでは不十分です。
話し合った結果が「お互い様」となる。
こういうケースはOK.
ダメなのは、子どもに理由を聞かずにただ指導員が子どもに怒る。注意する。
これはアウトです。
この場合は子どもの信頼は得られないどころか、子どもからウザがられます。
「見てないクセに言うな。お前に何がわかるねん」
子どもはそう感じます。
指導員が大切にしたいことは、ケンカのきっかけや理由を丁寧にきくこと、子どもの思いを確かめ合うことでしたよね。
子どもは話をきいてくれる指導員に本音を言います。
話をきいて、理解してくれる指導員の助言や話に、子どもは耳を傾けてくれます。
すると暴れている子は落ち着きます。
子どもが求めているのは、「やめろ」と怒る人ではなく、気持ちを理解してくれる人。
「怒る人」じゃなくて「わかってくれる人」
それはいつでも子どもの味方の指導員。
大人の都合ではなく、子どもの思いに寄り添う指導員。
指導員は子どものミカタであるべき。
そんなふうに思いました。
はい、その次です。
この6年生の子がね。
本当もう1年生の時からね。
ずーっとケンカやトラブルの常連さんだったんです。
このケースは学校でモメゴトがあったみたいなんです。
でその時にその子がパッと話を聞いてね「この時はこうしたらいい」みたいなことをサッと言ったんだと思うんです。
それを、話をまとめるのがうまいっていうふうに学校の先生に褒めてもらえたという話なんです。
学童保育で日々子どものケンカが起きた時に、例えば「叩かれた」という子がいたら「なんで叩かれたのか」「叩いた子はどんな気持ちだったのか」などと丁寧に理由を聞きますよね。
それで叩いた子の理由が「ブロックで遊んでいてそのブロックを取られたのがとても嫌だから叩いた」だったとします。
すると「なんでブロックを取ろうとしたのか」について話をきいて情報を整理しますよね。
一つひとつの子どもの気持ちを確認しながら、時間をかけて解決しますよね。
「ああそうか、そのブロックは取ったんじゃなくて、そこにおいてあるから使ってもいいブロックだと思ったんだね。」と事実を確かめ合いますよね。
これこそ学童保育で大切にしてきた指導員のかかわりやケンカの対応方法です。
それがこの6年生女子に伝わっていた。
そして彼女の特技のようになっていた。
そういう話です。
うれしいですよね。
指導員として、これまでこの子と向き合ってきたことが報われた感じがしますよねー。
その子との「信頼関係も構築できていたのかな」ってテンション上がっちゃいました。
ケンカの場数が多いほど、あらゆる解決方法や引き出しも増えそうです。
それでは、その次です。
これパッと聞いたところで、「何のこっちゃ?」ってなると思うんで詳しく説明しますね。
保護者に子どものトラブルなどを伝えるときはしっかりと事実をお伝えしますよね。
例えば、すごく泣いてしまった子(ピーマン君)のケース。
この子が30分くらい動かなくなる。
黙り込んで固まってしまうことがあるとします。
その時に指導員がピーマン君の保護者に伝えます。
「ボードゲームで自分の順番を抜かされて嫌だったみたいなんです。それが嫌でピーマン君は30分くらい固まってしまったんです。結局、順番を抜かしたニンジン君が謝ってくれたので解決しましたが、とても時間が掛かりました。」
これが事実だとします。
これだけを伝えるだけでは何か感じがあまりよくありません。
なぜなら淡々と指導員から伝えられると、泣いて固まってしまったことが「悪い」と言われているように保護者に伝わるかも知れないからです。
そこで効果的なポイントというか伝え方があるよって話です。
それは具体的に子どもの気持ちを言葉(セリフ)にすると伝わりやすいよっていうコツです。
それが、子どもの気持ち部分を具体的に伝えるってことです。
ボードゲームで順番を抜かされてしまって、ピーマン君はそれがとっても悔しかったようなんです。次の順番のニンジン君がサイコロを早く振りたい気持ちが強くて何度かピーマン君の順番を、ニンジン君が抜かしてしまいそうな状態があったみたいなんです。そのたびにピーマン君は「次は俺の順番なのに何でだよっ」って嫌な気持ちになってしまっていたようなんです。でもずっと我慢していたそうなんです。それで次、サイコロを振ったらゴールできるかもってタイミングでまたニンジン君に順番を抜かされてしまったんです。だからそれが本当にショックだったんです。さらにそのあとに「順番抜かされたくらいで泣くなよ」ってニンジン君に追い打ちをかけて言われてしまったので、そこからピーマン君が動けなくなってしまったことがわかりました。それで30分近く固まってしまったんです。ニンジン君に悪気はなかったようなんです。サイコロを振るのに焦ってしまったことを指導員に教えてくれました。そして「順番を何度も抜かしたり、順番を抜かされたくらいで泣くなよといってごめんね」とニンジン君はピーマン君に謝りました。
お互いの気持ち部分を具体的に保護者に伝えるとはこんなイメージです。
その情景が保護者に伝わるように話すにはセリフや気持ち部分を具体的に伝えるといい。
そのためには指導員がしっかりとケンカの事実とその情景を把握しておくことが求められます。
そこがポイントです。
指導員が子どものケンカの状況やその背景にある子どもの思いまできちんと理解していないと、保護者にそれを伝えることはできません。
なので、そこに指導員は意識を高める。
ここでも子どもの話をしっかり聴くことが基礎であることが再確認できましたよねー。
はい。次でーす。
子どもがウジャウジャいる大規模学童保育ではトラブルが勃発しやすい。
こっちでケンカ。
あっちでモメゴト。
それに指導員が手を取られるので、また次々と問題が発生してしまいます。
悪循環ですよねー。
そんなような状態がずっと続いている環境で「うんうん、なるほど。じゃあもう一回、最初から話をきかせてくれるかい?」という感じで指導員が子どもとかかわる余裕はありません。
手は取られるけど、手はかけられません。
はやく謝りなさい
いい加減にしなさい
という言葉を指導員が子どもに投げかけて終わり。
指導員の関わりはどんどんどんどん雑になってしまいます。
これは大規模学童保育の弊害ですよね。
ケンカのかかわりがきちんとできない。
それは保育の質の低下にも繋がってきます。
だから、適正規模(30人くらいまで)で指導員が3~4人いる環境が必ず必要ですよねー。
子どものトラブルが起きる前に指導員が気づくことができる。
ケンカが起きても、あえて指導員がそのケンカを見守ることで子どもたちで解決できる力を培える機会を持つことが可能な環境が必須です。
指導員がどんなに専門的な知識を持って、子どもに適切にかかわる技術があってもここでは通用しない。
大規模学童保育では無理‼
適正規模じゃないとその力は発揮できません。
それがここでお伝えしたいことでした。
では次のツイートです。
- 「先に手を出した。」
- 「文句を言ってきたのはそっちだ。」
- 「保育園の時からずっとそうだ…」
- 「俺は赤ちゃんの時からコイツに嫌な思いさせられた…」
こんな話になっていったんです。
こうなってしまうと「どっちが先か?」なんて分からない状態ですよねー
だから「タマゴが先かニワトリが先かみたいでわからないな…」と指導員がつぶやいたんです。
でも、それがよかったんです。結果的に。
その後、子どもたち同士の言い合いがピタリと収まったんです。
「引くに引けない」
「謝るきっかけが見つからない」
子どもたちはこんな心境だったのかも知れません。
だから、話がそれたことが仲直りのいいきっかけになったのかも知れません。
指導員はたまたまつぶやいただけだったんですけどねー
そんなこともあるので、何がベストなケンカの仲裁かなんてわからないものです。
ちょっとした冗談を言ってみたりとか。
関係ない話をして気をそらせてみたりとか。
子どもたちが謝ることができるきっかけは意外なところにあるかも知れませんよね。
そんなことを感じたので、こんなツイート内容も取り入れてみました。
はい。それでは最後のツイートです。
走ってるから「走るなっ」ていうふうに注意します。
ケンカして「うわーっ」てなっていたら「やめなさいっ」てもちろん指導員として言いますよね。
それらは正しいことなんです。
それらを子どもに伝えることは大切なことですよねー。
しかし、子どもからすると全然そこじゃなくて、正論が聞きたいんじゃなくって、「自分の気持ちを指導員に理解して欲しい」って思っていると思うんですよね。
だから私は「ああなるほど」「君の気持ちはよく分かるよ」「そらぁ腹が立って暴言暴力したくなるわな」「つらかったなな」と声をかけたいと思っています。
共感ですよね。
たとえ共感できなくても、うなづいてその子の話をじっくり聴く。
それを大切にしたいんです。
子どもは「自分の気持ちを分かってくれる」と感じたり、「話を最後まで聞いてくれる」という感覚を指導員に持つことで、その子の心の扉がパカっと開きます。
「信頼できる人の言うことなら聴こう」と子どもは感じてくれるはずです。
逆に「暴言暴力はダメだろ、謝りなさい」という指導員の正論に、子どもは反発します。
そういうものですよね。
心の扉がオープンな状態なら指導員の伝えたいことが伝わります。
正しいことかどうかより、信頼している人からの言葉かどうか。
ここがポイントのように思いました。
私もね。こんなこと言ってますがね。
「コラーっ」って怒っていますしね。
イラっとしてね。「やめろーっ」とか声を荒げることも全然あります。
まあ、そんな中でも振り返りを大切にして、どういう関わりが良かったかな…とかね。
考えることで、少しでも信頼してもらえる指導員になろうと努力しているところなんです。
子どものケンカって奥深いですよね。
でもそのほとんどが子どもの話をよく聴くことで解決に向かう話でしたね。
またみなさんからのご意見もドンドン募集していますので、何かありましたらお気軽にXでもYouTubeでもコメントいただけたらと思います。
それではこれにて終了します。
じゃあね、バイバーイ。
学童系ユーチューバーいおぴいまんでした。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
じゃーねー