子どもとあそぶ意味あるの?
メリットおしえて…
メリット3つ
あるよ~
今日は、子どもとあそぶ価値について、イオピーマンなりに簡単にわかりやすくお伝えします。
この記事を読むことで、あそぶ価値や意味が理解できるようになります。
理解ができたら、意識が変わる。
意識が変われば、行動が変わる。
そうなることで、子どもと毎日もりもりあそぶ素敵な指導員になることにつながってきます。
あそぶって
最高!!
そしてそのことは、学童保育の生活に安定をもたらします。
私たちにとって、あそぶことは仕事です。
どうぞ、最後までお付き合い下さい。
あそぶ価値とは?
指導員が子どもとあそぶ価値は主に3つあります。
- ①信頼関係が構築できる
- ②子どもを理解できる
- ③保護者と繋がる
学童保育はご存じのとおり、子どもが生活をするところです。
子どもは、そこで楽しく自由に好きなことをしてあそびます。
学童保育の生活はあそびを軸に組み立てられています。
あそびは子どもにとって生きること、そのものです。
➡学童期の子どもの「あそび」に秘められたスーパー効果とその意味は?
大前提として、子どもにとってあそびは不可欠なものです。
あそびは子どもの栄養剤
子どもにとってあそぶ時間は何より貴重な時間です。
その大切な時間において…
「指導員が見守るのではなく、一緒にあそぶことにおける価値とは何か?」
というところを考えていきしょう。
あそぶメリット♬
メリット①信頼関係の構築
子どもと指導員があそぶことで信頼関係を育むことができます。
なぜなら、子どもは一緒にあそんでくれる指導員に信頼を寄せるからです。
例えば、子どもに何か問題が起きたとします。その子は
①一緒にあそんでくれる先生
②一緒にあそんでくれない先生
どちらの先生に、その子は相談を持ちかけますか?
…
正解は
せーのっ
①一緒にあそんでくれる先生に相談を持ちかけます。
信頼…
仲間…
一緒にあそぶことで子どもと指導員の関係性は深まります。
- 自分のことをよく見てくれるという実感
- 一緒に楽しい時間を過ごせたという経験
から子どもは、指導員に信頼を寄せてくれるようになります。
ポイントは子どもがそれを感じることです。
一緒に遊んでくれる大学生アルバイトの先生にだけ、本音を話す子ども…
信頼関係はお互いの関係性です。
どれほど指導員が子どもを信頼しようと思っても、子どもが信頼を寄せない、子どもから信頼されないと、その関係は成り立ちません。
すれちがい…
一方通行…
信頼をつかみとる
指導員は子どもと全力であそぶことで信頼をつかみ取ることができます。
なぜなら、子どもは、一緒に全力であそんでくれる指導員のことが大好きだからです。
それは同じ仲間…という感覚に似ています。
仲間として受け入れてもらえる感覚に近い
一緒にあそぶことで、その時間、その空間、その心を子どもと共有できます。
同じ時間と空間の中で、共に心が動いたその一瞬に、仲間になることができます。
- ボードゲームで大逆転したあの時
- カマキリを見つけて捕まえたあの瞬間
- ドッジボールで最後のひとりまでのこり、逃げまわったあのシーン
一緒にあそぶとたのしいなー
と心が動くことで、仲間意識のようなものが芽生えます。
当然、仲間には信頼を寄せます。
この先生とあそぶとたのしい♬
そして大好きになります。
指導員の実話談(関係性の変化)
ある期間、高学年男子と全力でサッカーをしてあそぶことを大切にしました。
苦手な子も上手な子も指導員もいつもサッカーをしてあそびました。
そうすることで、その子たち同士、その子たちと指導員の関係性が深まりました。
その後は少しずつ、指導員が困った時などにその子たちが手伝ってくれたり、お願いをしたら聞いてくれるようになりました。
以前は、指導員はよく反発されていました。その子たちに学童全体が振り回されることもよくありました。
やんちゃな子どもたち…
あそぶことで関係性が育まれたと推測できる経験でした。
全力であそぶ、全力で関わることで、私たち指導員は子どもたちに仲間になる条件を与えてもらいます。
仲間と言う言葉は、適切ではないかも知れませんが、
この人が言うのなら話をきこう…
と思われる指導員になるためには、心が通じ合う関係であることが必要です。
全力であそぶ全力というのは、メンタルの部分です。
心とか気持ちの部分が全力で子どもとあそぶということです。
体力面ではありません。
毎日全力で走って鬼ごっこをする意味ではありません。
それはそれで素敵…
でも体力もたない…
どんなあそびでも大丈夫です。
指導員が全力の心で子どもとあそびに向き合えば、楽しい時間、空間は共有できます。
そして、子どもたちの
一緒にあそぶとたのしいなー
という経験が、指導員への信頼に繋がります。
メリット②子ども理解
子どもとあそぶことで、その子のことがよく分かるようになります。
なぜなら、あそぶと、子どもの素の姿が現れるからです。
素(す)の自分…
一緒にあそぶとその子の性格がよくわかるようになります。
たとえば、部屋で何人かでトランプをしたとします。
見ているだけなら
仲良くあそんでいるんだね…
くらいしか把握できません。
しかし一緒にあそんでみると(トランプにおいて)
- 戦略家な一面
- 自分の思うように進める一面
- 友だちに気を使う一面
- ルールを忠実に守る一面
- 負けず嫌いな一面
- やさしい一面
- 正義感が強い一面
と色々な一面が見えてきます。
それは一緒にあそぶことでしか見えてこない一面です。
なぜなら、子どもはあそんでいる時にこそ本性を現し、本当の素の自分を見せるからです。
あそびは、子ども本来の姿を映し出す鏡とも言えます。
鏡よ
かがみ…
このように子どもと一緒にあそぶことで、その子を知る手がかりとなります。
その子が発する言葉の微妙なニュアンスを感じ取り、その子が何を考えているかを理解できるようになります。
その子の顔の表情を一瞬みるだけで何を思っているかを理解できるようになります。
心がわかる
その子の性格や特徴も指導員が一緒にあそんでこそよく知ることができます。
そのようにあそびは、子どもの本性を引き出します。
大人でいうと
- 車を運転すると、その人の性格がわかる。
- お酒を飲むと、素の自分が現れる。
といったようなものです。
素がでる
ばれる
子どもの素はあそびによって引き出されます。
一緒にあそぶことでしか気づけないような、今まで知らなかったその子の一面や姿に気づくことができます。
子どものことをよく知っている指導員は最強説‼
子どものことをよく知っている指導員は最強です。
なぜなら、子ども一人ひとりに合った的確な支援やかかわりが即座にできるようになるからです。
子どものことを知れば知るほどナイスなかかわりにつながります。
例えば子どもが
- ケンカなどで困っているとき
- 保護者から相談を受けたとき
などの場合に子どものあらゆる面や性格を知っていると、すばやく適切に対応ができます。
よく知るって大事
病院で例えてみます。
体調不良で病院に行ったとき、お医者さんは、まずは①問診から始めます。
そのあと②診察になります。
そして、最終的にその人の症状に合わせた③薬が処方されます。
まず、お医者さんは患者の様子を知ること(①問診)から、始まります。
これと同じように、私たちは子どもの状態や様子を、まずは知っておく必要があります。
❌間違った治療…
❌間違った薬…
学童保育における子ども理解は、その子のあらゆる面を深く知ることです。
その子の特徴や性格、発達段階などもよく把握しておくことが指導員に求められます。
子ども一人ひとりに合った支援を行う際に、子どものことを知らなければ何も始まりません。
その子のことをよく知っていることは、病院でいう問診が終わっている状態です。
問診完了
診察開始
たくさん子どもとあそんで、子どもをよく知る…
よく知るとナイス支援ができる
おまけ
また、子どものことをよく知っている指導員は同僚指導員から優遇されます。
あの子はね…
この子はね…
この前はね…
こういう一面もあってね…
など、子どもの色々な情報を指導員同士で確認し合う際に、子どものことをよく知っている指導員は頼りにされます。
子どものことをよく理解している指導員は重宝されます。
最近一輪車を練習中…
昨日は違うメンバーであそんでいたよ…
ケンカの理由は…
この前落ちているゴミを拾っていたのに気づいたわ♬
子どもの情報を細かく知るために、指導員は一緒にあそびます。
あそぶことで、子どもたちのあらゆる面を理解できることに繋がります。
指導員が堂々と胸を張って、子どもとあそんでもいい理由はそこにありました。
指導員は子どもと
たくさん
あそぶべし!!
メリット③保護者と繋がる
指導員が子どもとあそぶことで、保護者と繋がることができます。
なぜなら、子どもと一緒にあそぶと保護者とのコミュニケーションが弾むからです。
コミュニケーションのきっかけだけではなく、信頼につながる
お迎えの時に、指導員が一緒にあそんだことをその子の保護者に詳細に伝えることができます。
見ているだけでは詳細に伝えることはできません。
ドッチボールしてあそんでいたようです
楽しんでいたように見えました…
見たことを伝えるだけなら、あじけない感じになってしまいます。
これだけでも、見ていないよりかはいいですが、一緒にあそぶとさらに伝えるネタがあふれます。
ドッジボールで最後まで逃げ回るキュウリ君をみんなでねらったのですが、なかなか当てられずにいたんです。でもナスビちゃんがパスを回そうと作戦を考えて、パスしているとチャンスができて、ニンジン君が投げたボールで、キュウリ君を当てたんですよ。もう本当にドキドキしましたが、楽しかったです。
とイキイキと臨場感を含めて保護者に伝えられるのは指導員が一緒に子どもとあそんだからです。
伝える技術よりも体験を語る方が人々には伝わるものです。
体験談は伝わりやすい。
ネットで買い物するのも、レビューや体験レポートをよく参考にする派
この話は、キュウリ君の保護者だけでなく、ナスビちゃん、ニンジン君の保護者にも伝えることができます。
さらに一緒にあそんでいたジャガイモちゃんとキャベツ君、レタスちゃんやハクサイ君の保護者にもお伝えすることもできます。
そんなにいたの…
トラブルが起きた時だけ、保護者と話をするのではなく、普段の様子や日常のひとコマを、詳細にイキイキと保護者に伝えることで保護者との信頼関係が育まれやすくなります。
コミュニケーションのきっかけだけではなく、信頼にもつながる
もちろんコミュニケーションのきっかけとしても最適です。
保護者の方と何を話ししていいかわからない…
という人こそ、まずは子どもとあそんでみてはいかがですか?
一緒にあそんだ事実や体験談なら保護者と話しやすくなります。
一緒に「おりがみ」していて思ったんですが
手先が起用ですね…
粘り強く最後までやり遂げたい気持ちをたくさん感じ取れました…
子どもと指導員が一緒にあそぶことで、その時の様子を保護者にいきいきとお伝えすることができます。
それが、保護者との関係をつくるきっかけとなります。
→学童保育指導員が保護者と関わる上で大切にしたい2つのポイント‼
まとめ
子どもと指導員があそぶ価値は
①信頼関係を構築できる
全力であそぶことで、一段と頼られる存在になれます。
②子どもをよく知ることができる
子どものことをよく知っている指導員は強みがいっぱいあります。
③保護者に伝える内容が満載‼️
一緒にあそんでこそ、わかり合えることや肌で感じることがあります。
そのいち場面をドラマティックに語ることで保護者からの信頼が得られることに繋がります。
生活づくりは習慣づくりです。
普段から日常的に、指導員が子どもとあそぶことを意識することで学童保育は豊かになります。
その意識を持つことで、指導員がチームとして子どもとあそぶことを重要視できる雰囲気が出来上がります。
しかしそれには環境が必要です。
指導員が子どもとどっぷりあそべる環境のことです。
あそんでばっかりだと困るのよね…
もっと周りみて保育してくれないとね…
という状況にある学童保育も多いと思われます。
時間もなーい
人手もいなーい
環境もなーい
という状況下の方々もおられることでしょう。
しかし、意識を持つことはできます。
指導員が子どもとあそぶことが価値があり、大切である…という意識を持つことはできます。
意識さえしていれば少しの隙を見つけた瞬間に
ドドーン!!
とあそんじゃって下さい。
少しの隙を捻出して、
ババーン!!
とあそんじゃいましょう。
そんな指導員は素敵だと思いませんか?
私は素敵だと感じますし、憧れます。
私たちの仕事の基本は子どもとあそぶことです。
私たちは子どもとあそぶことで、子どもから元気をもらいます。
学童保育というところは、子どもも指導員もあそぶことで幸せになってしまうのです。
こんな素晴らしい仕事は他にありますか?
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
じゃーねー