子どものことがわからない…
子どもを理解するって何?
子ども理解って言われても、よくわかんないし、ピンとこないよねー
今回は「子ども理解とはたらきかけ」のテーマについて、イオピーマンなりに簡単にわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むことで、子ども理解の基本について学ぶことができるようになります。
そうなることで、子どものことをよく知る指導員となり、一人ひとりに適した支援やかかわりができることにつながります。
それがいちばん
だいじー♪
学童保育における子どもの安心と健やかな成長は「子どもを知る」ことからはじまります。
指導員にとって超大切な最も基本となる部分をおさえている内容となっていますので、どうぞ最後までお付き合いください。
子ども理解とは?
子ども理解とはズバリ、その子がどんな子であるかを知ることです。
学童保育に通うその子が
- どんな性格で…
- どんな気持ちで…
- どんな状態で…
あるかを指導員は「知っておく」必要があります。
そしてそれは、指導員にとって最も大切なことであると言えます。
よく知る‼
なぜなら、その子を理解していないとその子にあった支援方法がわからないからです。
- スマホの使い方がわからなければ、電話もラインもできません。
- 料理のメニューがわからなければ、食材を買うことも作ることもできません。
- 子どものことがわからなければ、子どもに応じた支援はできません。
知らなければ、何もできない…
まずは、その子を「よく知ること」…そこが最重要です。
「あなたは学童保育の子どものことをよく知っていますか?」と誰かに聞かれたときに、「はい、この子のことをよく知っています」と即答し、その子のあらゆる面を的確に答えることができれば「子ども理解」として合格です。
あらゆる面…
子ども理解のあらゆる面
子ども理解における「あらゆる面」は主に3つあります。
- ①情報面
-
情報面は、名前、年齢、生年月日、家族構成、発達の状況、身体の特徴などその子の情報です。
書類(児童利用票)とかで確認できる情報です。
また保護者やその子を直接知っている人から聞いた情報などもこれに値します。
知識は大事情報収集も大切…
子ども理解… - ②見た目の面
-
見た目の面は、指導員が実際にその子を見て理解する部分のことです。
性格や特徴、その子の気持ちなど、その子の言動や行動を指導員が見て「こういう子なんだ…」と理解する部分です。
私達は普段、子どもを観察したり、その子とのかかわりを通して、その子の情報を得ています。
「おだやか、丁寧、せっかち、攻撃的、やさしい…」などの特徴はその子の言動や行動をみて、指導員にインプットされてきます。
(印象も含む)子ども理解の
情報のほとんどは
この見た目の部分
から得ている…この②見た目からの情報が子どもを理解する上で大部分を占めます。
- この子はこんな性格だ…
- おおざっぱだ…
- 几帳面だ…
などの特徴は、その子を見て、その子と関わることで日常的にそれらの情報を得ています。
ポイントは、日頃から子どもとよくあそんで、よく観察し、いっぱい関わることです。
子どもをよく知るポイントよく見て
よく関わる - ③心の面(背景面)
-
③は見た目からだけではわからないその子の内に秘めた思いや感情面、いわば心の面を理解することです。
心を理解する心の声や本音など、目に見えない部分を理解する…
また背景面とは、その子の言動や行動の背景にある思いや理由のことです。
なにそれ?背景にある思い?
それは
- その子のその言葉の背景にどんな思いがあるのか…
- その子がその気持ちになる理由は何か…
という面を理解することです。
子どもを理解することは、子どもたちの言葉や気持ちを理解することです。
そして同時に、子どもがその言葉を発する背景にある思いや、その気持ちになった理由まで理解することであると言えます。
このように、子どもの心の面を知ることが、「子ども理解の本質部分」となります。
洞察、考察ここが一番むずかしい…
けど一番重要…→もっと実例とかで詳しく知りたい方は…
学童保育の子ども理解とは?子どもの真実にたどり着く‼をおすすめします。
これら3つの面
- 情報面
- 見た目の面
- 心の面
を理解することが、子どもを知る…ということです。
子どもを理解するメリットは?
子ども理解は指導員にとって最重要事項です。
そしてそのメリットを大きく2つにしぼりました。
ギューっと絞る
①子どもを理解することでその子の支援方法がわかる…
②子ども、保護者、指導員間の信頼関係づくりにつながる…
この2つについて深堀りします。
①支援方法がわかる
その子を知ることでその子とのかかわり方がわかります。
その子のタイプによって、指導員の伝え方も変化させることができます。
たとえば
繊細なタイプの子どもに声をかける場合は、より丁寧に伝えることが求められます。
大丈夫だよ、またチャレンジすればいいじゃないか‼
とプラバンを焼くのを失敗した繊細くんに声をかけると、指導員が思った以上にその子の心が傷ついてしまう場合もあります。
一生懸命がんばったのに…
大丈夫とか気軽に言わないでよ…
そこで今度は繊細くんの性格をよく理解した上で指導員が声をかけるとします。
ポケモンのキャラクター(先生は名前を知らないけど…)のココの目の部分を色分けて塗っていたの知っていたよ…
それで焼くの失敗してしまったのは、ほんと残念だよね、大丈夫?
わかってくれるの…
うれしい
次、またチャレンジするよ
という感じになるかも知れません。
その子の性格などをよく理解しておくことで、その子に応じた支援やその子に伝わる伝え方ができることにつながります。
すぐにカッとなって怒ってしまうタイプの子とかかわる時は、その子が怒り出す前に「どうしたの?何があったの?」とすぐに冷静に話ができる機会を持つことができるかも知れません。
誰が「お手伝い好き」の子かを指導員が知っていたら、「お願いごとやお手伝い」の声をかけやすい…というのも、子ども理解の上で成り立ちます。
子どものことを理解しておくと、その子に応じた支援や配慮ができる。
このあたりが子どもを理解しておくメリットのひとつです。
②信頼関係が構築できる
子ども理解は信頼関係づくりとつながっています。
なぜなら、「よく知っている」ということは、子ども、保護者、指導員間によい影響をもたらし、まわりから頼られるきっかけが芽生えるからです。
子どもを知れば知るほど、信頼を得る
子どもとの関係
その子をよく知ることで信頼関係が深まります。
自分のことをよく理解してくれる指導員がいることで、子どもは安心できます。
ぼくのことわかってくれる…
関心をもってくれている…
と子どもは感じることができます。
それは、子どもが指導員に信頼を寄せる機会となり得ます。
子ども理解は、指導員と子どもの信頼関係づくりと結びついています。
保護者との関係性
子どものことをよく知っている指導員は、保護者から信頼されます。
なぜなら、子どものことをよく知っている指導員は、その子をよくみている指導員だからです。
保護者は自分の子をよくみてくれる指導員に信頼を寄せます。
【学童保育指導員】保護者との関わり方は⁉信頼を育む3つ基本‼
「よく知る」と「よくみる」は同じ意味…です
いつも子どものことを「よくみて、よく理解」してくれる♪
だから安心できる…信頼できる♪
指導員の関係性
指導員同士も、子どものことをよくみてくれる指導員を頼りにします。
あの先生にきいてみよう‼
子どものことをよく知ってる先生は頼もしい♪
と頼られる指導員は、子どもたちのことをよくみて、よく知っている先生のことです。
打ち合わせのときなどでも重宝される…
子ども理解は指導員の信頼を勝ち取るきっかけとなります。
子どもをよくみて、よく知るメリットは、こんなにたくさんあります。
いいことづくし…
【注意】子ども理解をしてないと…
子ども理解をすればするほど、学童保育の生活は安定に包まれます。
子ども理解は学童保育によい影響しか与えません。
しかし逆に指導員がぜんぜん子どものことを理解していないとどうなるか?について考えてみます。
たとえば
ケースで考えてみます。
その子のこの状態が普段どおりであるかどうか、あるいは問題なのかどうかはその子のことを理解していないとわかりません。
いつもは?
日頃は?
- ①のハイテンションの子どもはもしかしたら、逆に普段は静かに本を読むのが好きな子かもしれません。
- ②のじっと本を読んでいる子どもはもしかしたら、逆にいつもみんなをひっぱっていくタイプでダンスが上手なイケイケガールなのかもしれません。
普段の子どもの様子によって、かかわり方が180度かわることもあります。
知っているのと、知らないのとはぜんぜん違う…
日常のその子の様子や状態をどれだけ指導員が深く理解し、把握しているかがポイントとなります。
子ども理解のポイントは日常にあり…
私たち指導員の強み
毎日の生活の場で子どもとかかわることができるのが、指導員の強みです。
共に生活してると…
いろいろわかる
これは、当日限りのイベント会場のお姉さんとは違う専門性が指導員にあるということです。
ショッピングモールで風船あげるお姉さんとは違う専門性
例え、子どもが毎日ショッピングセンターに通い、お姉さんから毎回風船をもらっていたとしても、一緒にあそんだり生活を共にする関係とは異なるということです。
私たち指導員は、子どものあらゆる面を専門的に理解することが求められています。
そのために学童保育で日々子どもといっぱいあそび、深くかかわり、信頼関係を育むことが大切となります。
それができる環境が整っている…それを専門的にできる…というのは他にない指導員の強みであると考えられます。
学童保育には、子ども理解に適した環境が整っている!
まとめ
子ども理解とは、「子どもを知ること」です。
その子がどんな子どもかを深く知っておくことで、その子に応じた支援やかかわりができるようになります。
また、子どもを理解する部分は3つあります。
①情報面、②見た目の面、③心の面です。
どれも重要です。
中でも③心の面はポイントとなります。
その言動の背景にあるその子の思いや、その行動をとることになったその子の理由の部分を理解することが重要ポイントです。
それが「子ども理解の本質」とも言えます。
子ども理解のメリットは2つあります。
①子どもを理解することでその子の支援方法がわかる…
②子ども、保護者、指導員間の信頼関係づくりにつながる…
です。
子どもを理解するのは、メリットしかありません。
デメリットなし
そして子ども理解を怠ると指導員としてナイスなフォローができません。
その子の日常の様子やタイプがわかっているのとそうでないのとは、かかわりも180度変わってきます。
知っているのと、知らないのとはぜんぜん違う…
子どもにとって、1番いい支援や働きかけを行うには、子ども理解が欠かせません。
また学童保育は、子ども理解がしやすい場所です。
毎日の子どもとのかかわりを通し、子どものあらゆる面を深く理解できる環境が整っています。
指導員の仕事の1番の基本は「子どもをよく知ること」です。
子どもの理解の専門家=学童保育指導員…ということでした。
パート②もあるよ…
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
じゃーねー