学童保育の安全って何?
ケガや事故を防ぐポイントは?
安全は築き上げるもの…
今日は、学童保育における子どもたちの安全についてイオピーマンなりに簡単にわかりやすくお伝えします。
この記事を読むことで、安全を育む方法について理解できるようになります。
そうなることで、子どもたち自らが自分の安全を守る力を養うことができるヒントが得られます。
ポイントは「あそびのリスク・ハザード」です。
毎日子どもたちの大切な命を預かる指導員にとって必要不可欠な内容となっていますので、どうぞ最後までお付き合いください。
子どもたちの安全とあそび
子どもたちの安全はあそぶことで育まれます。
あそぶことで⁈
そうです。安全はあそぶことで育まれます。
まずはここがポイントです。
なぜなら、あそびは子どもたちの生きる力を養うスーパー効果があるからです。
生きるチカラ=安全
子どもたちはあそぶことで、自分で自分の安全を守る術を身に付けます。
それは自らの力で危険を回避する能力のことです。
自分を守る力です。
危険予測…
危機回避…
子どもたちはあそぶことで、豊かな心とたくましい体を手に入れます。
そしてそれが「安全」と繋がっています。
- 友達との関わりから「社会性」や「人間性」が磨かれます。
- 体を使ってあそぶことで運動能力がアップします。
その成長が自分自身を守ることと結びついているのです。
このように、子どもたちは学童保育のあそびから生きる知恵を養います。
そして「安全」という生きる力を培います。
あそぶって
最強‼
あそびのリスクとハザードとは?
あそびのリスクとハザードを理解することで、「安全」の考え方について知識を深めることができます。
なぜなら、「安全」とはリスクとハザードのバランスで成り立っているからです。
リスク?
ハザード?
その理想のバランスは
リスク10
対
ハザード0
です。
リスクが10⁉
あそびのリスクはあそびの価値となります。
リスク・ハザードという言葉を聞いたことがありますか?
あるある…
危険とか…
リスクをおかす…
みたいな意味でしょ♬
ぶーーーーっ‼
違います。
雰囲気はそんな感じですが、事実は違います。
リスクとハザードは別々のものです。
別もの⁉
- リスクはリスク…
- ハザードはハザード…
そして、子どものあそびにおいては、
- リスクは必要なもの…
- ハザードは要らないもの…
となります。
リスク10対ハザード0が理想です。
リスクが
必要なの?
詳しく説明していきます。
あそびのリスクとは?
リスクとは子どもの発達にとって必要な危険性のことを言います。
危険が必要?
子どもたちの成長にはリスクが必要です。
スリル…冒険とかにリスクはつきものです。
そのドキドキわくわくの経験は危険が伴うから、「たのしい」ものです。
またそれが、あそびの価値であり、醍醐味でもあります。
わくわくドキドキ
が、あそびの価値‼
そしてそのあそびのリスクは、子どもに「安全」という生きるチカラをプレゼントします。
子どもたちはあそびの中で小さなケガや危険を経験します。
そしてそれは、大きなケガを防ぐための経験となります。
子どもたちは、その経験を通して、事故を回避する力や危機管理能力を養うことができます。
それが「自分で自分を守る力」です。
危険予測…
危機回避…
ジャングルジムの1段目から落ちたり、落ちそうになる経験を通して
今度は手をしっかり握ろう
足が滑らないようにしよう
と学ぶことができます。
そして、2段め、3段目とステップを踏み、いつの日にか5段目まで登れるようになります。
この景色最高♡
危険を察知する力や、大ケガを回避する運動能力は、あそぶことよって培われます。
リスクとは、遊びの楽しみの要素で冒険や挑戦の対象となり、子どもの発達にとって必要な危険性は遊びの価値のひとつである。
都市公園における遊具の安全確保に関する指針
と放課後児童クラブ運営指針解説書のコラム記事にも記載されています。
解説書のコラム記事
また、子どもたちが
危険かも知れないけど
やってみよう‼
という行動はリスクへの挑戦である…
と、放課後児童クラブ運営指針解説書に明記されています。
あそびのリスクへのチャレンジは子どもの成長と安全を生み出します。
そして、あそびのリスクは、「安全」という子どもたちが自分自身を守る力を授けてくれます。
リスク大歓迎!!!
あそびって最高!!!!
ハザードとは?
リスクは歓迎しますが、ハザードは歓迎できません。
なぜなら、ハザードは取り除くべき危険因子だからです。
危険因子は要らない…
ハザードとは、事故を発生させる危険性のことです。
また子どもが判断できないような危険性のことです。
例えば、
- 釘がおちている
- ブランコが壊れている
- 服がひっかかる
- 突発的にぶつかる
など本人が適切にあそんでいるときにでも起こってしまう事故の危険性のことをハザードと言います。
それは、子どもが気づかない危険因子のことです。
だからこれらの危険因子は、排除されるべきです。
- 釘をひろう
- ブランコを使わない
- ひっかかりそうな服を着ない
- ぶつからない環境に配慮する
危険因子を最小限にする意識が指導員にとって重要となります。
0が理想…
最小限…
ハザード排除…
例えば、
- 幼児が小学生の遊具であそぶ場合もハザードとなります。
- 毒毛虫を知らない子にとっては、毒毛虫はハザードです。
- ハサミを振り回す子どもにハサミを貸すとハザードです。
このような
- その子自身が気づけていない危険…
- その子の能力に応じていないあそび…
これらもハザードとなります。
子どもが危険を分からずに行うことは、リスクへの挑戦とはなりません。
これはリスク?
これはハザード?
日頃から意識して、リスク(最大)とハザード(最小)のバランスをうまく整えることがポイントとなります。
すべての学童保育のケガや事故を防ぐことはできません。
しかし、危険因子を取り除く努力は可能です。
リスク10対ハザード0
理想♡
リスクとハザードの境界線
リスクとハザードの境界線は一人ひとりによって違ってきます。
なぜなら
- 山や川でサバイバルあそびをしている子ども…
- お城でお人形ごっこあそびをしている子ども…
では、リスクとハザードの境界線は異なるからです。
また指導員も同じです。
指導員によってもリスクとハザードの境界線の感覚は違います。
- ジャングルを駆け回り育った野生タイプ指導員…
- お城で護衛されて育ったお姫様タイプの指導員…
では、安全に対する感覚や考えにも違いが生じてきます。
いいねッ‼
おもしろそう…
それくらい
大丈夫だよ
そのあそび♡
あぶないよ…
ケガをしてしまうわ…
という違いは当然生じます。
どちらがいい…という話ではありません。
一人ひとり…
境界線はバラバラ
- どこまでがリスク⁉
- どこからがハザード⁉
それは、その時の状況にもよります。
天候や子どもたちの性質、雰囲気などあらゆる状況や状態でリスク・ハザードは変化することもあり得ます。
一筋縄にはいかない…
そこで、その境界線を学童保育として、どう考えるかがポイントとなります。
- 今のこの子の成長状況…
- 今のこの子たちにふさわしい活動…
そこを子どもたちや指導員同士で日々、確認し合うことが重要です。
「今、この子にとってどうか⁉」を軸に、「学童保育としてどうしていくべきなのか?」を丁寧に詳細に確かめ合うことが私たちに求められます。
子どもたちも
交えてね♬
その境界線の答えは、話し合いの中にあります。
それが、学童保育の「安全づくり」となります。
リスク・ハザードの境界線を考えること、話し合うことは、子どもたちの安全を育むことと結びついています。
安全確認=安全づくり
日々のコミュニケーションが安全を築き上げていきます。
まとめ
子どもたちの安全はあそびによって育まれます。
それは「自分のことを自分で守る能力」です。
危険予測…
危機回避…
あそびは生きるチカラを培います。
その1つが「安全」です。
自分を守る力のことです。
- あそびのリスクは成長に必要な体験であり、それはあそびの価値のひとつです。
- ハザードは、予測できない危険因子のことで、排除すべきものです。
リスク最大…
ハザード最小…
またリスクとハザードの境界線は人それぞれです。
さらに、その時々の状況によっても境界線の変化は生じます。
雨の日…
人数の規模…
狭い場所…
テンション高め…
そこで一人ひとりにあった安全と、学童保育におけるリスク・ハザードについて日々確認し合うことが重要となります。
それは、子どもたちと指導員たちが一緒に「安全」を育むことです。
監視=安全ではない…
- ただ子どもにケガがないように見守るだけ…
- ルールの抑制、禁止事項だけによる管理…
これらは、本物の「安全」ではありません。
安全は管理するものではなく、築き上げるものです。
- 今ここにいる子ども…
- 今ここにいる指導員…
- 今ここにある学童保育…
によって
安全はつくられ、育まれていきます。