「放課後児童クラブ運営指針」ってなあに?
何かポイントはあるの?
第一章がすべて‼
今日は学童保育の「運営指針のポイント」についてイオピーマンなりに簡単にわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むことで「放課後児童クラブ運営指針」のすべてが簡単に理解できるようになります。
そうなることで、学童保育で大切にしたいこと、大切にされなくてはいけないことを確認することができます。
運営指針は学童保育関係者のみならず、すべての方々にとって必須、重宝アイテムです。
何だか
むずかしい...
と思っていた運営指針が超簡単に理解できる内容となっていますので、どうぞ最後までお付き合いください。
また今回は運営指針の中身の用語で
- 放課後児童クラブ➔学童保育
- 放課後児童支援員➔指導員
- 放課後児童健全育成事業➔学童保育
と表現してお伝えします。
運営指針ってなあに?
放課後児童クラブ運営指針は学童保育のよりよいあり方を示すバイブルのようなものです。
学童保育の充実を図るために、国が公布しました。(2015年3月厚生労働省)
子ども子育て新制度の
タイミングです。
そしてこれまであった放課後児童クラブガイドライン(2007年10月~)は廃止となりました。
ガイドラインは運営指針となり、保育所保育指針や児童養護施設運営指針と肩を並べるレベルにアップしました。
ピロリロリン
レベルアップ
4つの意義
運営指針は「学童保育の説明書」の役割を果たします。
また、認定資格研修などの「教科書」としての役割も含まれています。
説明書であり
教科書でもある
運営指針…
そしてその意義は4点あります。
①アイデンティティーの共有化
いろんな指導員がいるので、考え方や仕事内容を確認できるようにしよう
②指導員の資質向上
研修で活かして、いい指導員をたくさん増やそう
③運営の平準化
運営のバラバラをなくして、望ましい方向性に導こう
➃社会にひらく
いろんな人に学童保育をしってもらおう…放課後子ども教室とは違うよ
という4点です。
運営指針は学童保育の説明書であり教科書でもある…4つの意義があることを抑えておきます。
テストにでますよ♫
運営指針の特徴
運営指針には3つの視点と4つのポイントがあります。
そんなにあるのー⁈
簡単にまとめます。
視点①
最低基準ではなく全国的な標準仕様
視点②
学童保育の役割確認
視点③
育成支援の共通認識
運営指針は①学童保育のスタンダードであり、②役割を再確認できて、③指導員が目指すべき像を映し出してくれます。
それが
3つの視点…
そしてポイントは4つあります。
①(第一章)に「育成支援の基本的な考え方」を記述
子どもの権利…
いちばん大事ね
②(第二章)に「児童期の発達と配慮すべき事項」を記述
子ども理解に…
つながるね
③(第三章)に「育成支援の内容を具体的」に記述
仕事内容がびっしり…
あそび、保護者、障害のある子ども
④(第七章)に「社会的な責任や職場倫理」について記述
運営主体の留意点…
研修への取り組みも大事
第1,2,3,7章
の4つがポイントね…
それが運営指針の特徴となります。
ついでに第4、5、6章もさらっと確認します。
(第四章)に「学童保育の運営」について記述
職員体制と支援の単位…
子どもの集団の規模
(第五章)に「学校及び地域との関係」について記述
情報交換の必要性…
連携は超重要ね
(第六章)に「設備、安全対策」について記述
基準に基づく環境整備…
衛生管理、事故への対応ね
このように運営指針は
(第一章)子どもの権利から(第七章)職員集団のあり方まで「運営に関する基本と留意点」を網羅的に定めている最強バイブルとなります。
目次で確認をしてみます。↓
放課後児童クラブ運営指針
目次構成
第1章 総則
1.趣旨
2.放課後児童健全育成事業の役割
3.放課後児童クラブにおける育成支援の基本
第2章 事業の対象となる子どもの発達
1.子どもの発達と児童期
2.児童期の発達の特徴
3.児童期の発達過程と発達領域
4.児童期の遊びと発達
5.子どもの発達過程を踏まえた育成支援における配慮事項
第3章 放課後児童クラブにおける育成支援の内容
1.育成支援の内容
2.障害のある子どもへの対応
3.特に配慮を必要とする子どもへの対応
4.保護者との連携
5.育成支援に含まれる職務内容と運営に関わる業務
第4章 放課後児童クラブの運営
1.職員体制
2.子ども集団の規模(支援の単位)
3.開所時間及び開所日
4.利用の開始等に関わる留意事項
5.運営主体
6.労働環境整備
7.適正な会計管理及び情報公開
第5章 学校及び地域との関係
1.学校との連携
2.保育所、幼稚園等との連携
3.地域、関係機関との連携
4.学校、児童館を活用して実施する放課後児童クラブ
第6章 施設及び設備、衛生管理及び安全対策
1.施設及び設備
2.衛生管理及び安全対策
第7章 職場倫理及び事業内容の向上
1.放課後児童クラブの社会的責任と職場倫理
2.要望及び苦情への対応
3.事業内容向上への取り組み
普段の振り返り…
対外的な資料…
使い方いろいろ♫
運営指針は、4つの意義と3つの視点と4つのポイントで出来ている学童保育の最強バイブルであることが理解できました。
参考資料:放課後児童クラブ運営指針解説書
そしてその中でも「第1章 総則」こそが最重要ポイントとなります。
なぜなら、学童保育で大切にされるべき内容がすべて組み込まれているからです。
(第一章) 総則がすべて
学童保育の基本、そしてもっとも重要なことは(第一章)に詰まっています。
この総則が学童保育のすべてを記しています。
えーっ
すべて⁉
第一章 総則
1.趣旨
2.放課後児童健全育成事業の役割
3.放課後児童クラブにおける育成支援の基本
すべての道は「第一章 総則」に繋がっています。
総則(そうそく)とは…全体に共通するきまり。基本となるきまり。
それでは大切なポイントを確認していきます。
まず「育成支援」の定義についてスポットをあてます。
育成支援とは何か?
1.趣旨(1)育成支援
子どもの健全な育成と遊び及び生活の支援のことを育成支援と定めています。
1.趣旨(1)
子どもの健全な育成と遊び及び生活の支援の内容に関する事項及びこれに関連する事項を定める。
遊び及び生活の支援…ここに注目します。
ここに、あえて「遊び」という文言を定義していることに視点してみると
遊びと生活は同じ位置づけである…という理解ができます。
ここで、子どもたちの育成支援は遊びの支援である…と言えることがポイントです。
あそび=育成支援
だから指導員の仕事は子どもたちの遊びを充実させることと結びつきます。
このことが運営指針の一番最初に定義づけられていることがまずはポイントです。
1.趣旨(2)質の向上
学童保育の質の向上と機能の充実についてです。
1.趣旨(2)
学童保育の実態に応じて創意工夫を図り、放課後児童クラブの質の向上と機能の充実に努めなければならない。
いい学童保育を
つくりましょう♫
ということです。ここでは
あらゆる実態に応じて創意工夫を図り、学童保育をよりよいものにしていくことが明記されています。
そして趣旨の次は、役割です。
2.役割(1)児童福祉法
ポイントは児童福祉法に基づき…です。
2.役割(1)
児童福祉法に基づき、放課後に適切な遊び及び生活の場を与え、子どもの状況や発達段階を踏まえながら、その健全な育成を図る事業である。
学童保育の役割は、「児童福祉法に基づいて…子どもたちの健やかな成長を支えることである」と述べられています。
法律に基づいている…
ここがポイントです。
利益のため?
善意のため?
の学童保育ではありません。
あってもなくても
どっちでもいいところ…
でもありません。
学童保育は法律(児童福祉法)に基づいて、子どもたちに豊かな放課後を保障することで、その役割を果たしていきます。
2.役割(2)子どもの権利
ポイントは「子どもの権利…」です。
2.役割(2)
子どもの権利条約の理念に基づき、子どもの最善の利益を考慮して育成支援を推進することに努めなければならない。
子どもの権利とは、児童福祉法や子どもの権利に関する条約に記されている人類の約束事です。
絶対守る義務‼
いかなる場合でも、守られなくてはならない「子どもの権利」は、学童保育の果たす役割の中でも、最も大切にされるべき事項です。
子どもにとって
いちばん
いいことを考える
子どもの最善の利益にのっとる保育が私たちに求められています。
2.役割(3)子育ての連携
ポイントは子育ての連携…です。
2.役割(3)
学校や地域の様々な社会資源との連携を図りながら、保護者と連携して育成支援を行うとともに、その家庭の子育てを支援する役割を担う。
とあります。
社会とつながり
保護者と手を結び
子育てを支える
ことが明記されています。
保護者との連携を通して、学童保育の役割を果たすことが大切となります。
学童保育で
子育て…
学童保育は、子どもを真ん中において、保護者と指導員がつながり合う、子育て支援事業です。
※第一章2.役割
- (1)法律(児童福祉法)
- (2)権利(子どもの権利)
- (3)社会(子育て支援)
において学童保育が果たす役割は極めて重要です。
役割の次は基本です。
3.学童保育における育成支援の基本(1)〜(4)
(第一章)3.育成支援の基本は(1)〜(4)まであります。
3.基本(1)学童保育における育成支援
安全面に配慮しながら子どもが自ら危険を回避できるようにしていくとともに、子どもの発達段階に応じた主体的な遊びや生活が可能となるように…
3.基本(2)保護者・関係機関との連携
- 保護者と密接な連携をとり、子どもの様子を日常的に伝え合う。
- 学校等の関係機関と連携することにより、保護者を支える。
3.基本(3)指導員の役割
- 豊かな人間性と倫理観を備え、常に自己研鑽に励む
- 関係機関と連携して子どもにとって適切な養育環境が得られるよう支援する
3.基本(4)学童保育の社会的責任
- ① 子どもを尊重する
- ② 指導員が学び合う
- ③ 指導員の資質向上
- ④ 関係機関との連携
- ⑤ プライバシーの保護、守秘義務
- ⑥ 子どもや保護者の意見を尊重
(第一章)3.育成支援の基本の(1)〜(4)までを超簡単にまとめると…
(第一章)3.育成支援の基本
(1)あそび中心の生活を大切にする
(2)保護者とつながり合う
(3)ナイスな指導員になる
(4)ナイスな学童保育をつくる
となります。
ナイス関わり…
ナイス学童保育♡
※この基本の(1)〜(4)が充実している学童保育は、子どもにも保護者にも指導員にも、運営主体先にとっても、いい学童保育所であることは間違いありません。
基本の4つ
超重要‼
このように運営指針の「第一章 総則」には学童保育のすべて…が凝縮されていることが理解できます。
そして、第二章〜第七章までは、それらの具体例と言える構成になっています。
まとめ
放課後児童クラブ運営指針とは、学童保育のバイブルです。
4つの意義
3つの視点
4つのポイント
で構成されています。
その中でも、「第一章 総則1.2.3」を読み解けば、学童保育のすべてが理解できる内容となっています。
- 運営主体
- 保護者
- 指導員
- 一般人
すべての人にとっての学童保育の教科書であり、説明書であり、バイブル本となっているのがこの「運営指針」です。
この記事の内容が「放課後児童クラブ運営指針の解説書」の解説書に近づくことができたら幸いです。
解説書の
解説書の
解説書…
これからも一緒に学童保育について理解を深めていきましょう。
学童保育に幸あれ♡
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
じゃーねー