学童に数回だけアルバイトにきた指導員(大学生男子)がいて、その指導員をみて6年男子が「あっ話がわかる先生が来た」と言っていた…
私は「どのあたりが話がわかる先生なの?気になるわ…教えて」とその子に聞いてみました。
その6年男子は普段はやんちゃ集団3人組のひとりです。
「宿題どこでやっても文句言われんし、おやつ食べんで宿題やってても好きにしたらええやんって言うてたわ♬」
それがその子にとって「話がわかる先生」と感じている理由でした。
- 自分にとって都合のいい考えと一致している…
- めんどくさいことをイチイチいってこない…
というあたりです。
そのアルバイト指導員にもそのあたりを聞いてみました。
すると、あまり深く考えてはいなかった。前にアルバイトにきたときに6年生とそんなやりとりをしたことがある…と私に話をしてくれました。(数回しか仕事をしたことがなく学童保育の生活やルールのことをまだよくわかっていない状態だったということが前提にあります。)
そして私は「話がわかる先生がいるなら、話がわからん先生もいるのか?」とその6年男子に聞いてみました。
すると即答で「お前や‼」とその子に言われました。(その子の言い方や「お前」という言葉がどうかの話はおいといて…)
私は「はっ‼」としました。
当時わたしは、学童保育の生活づくりにおいて、決まりやルールを明確にし、それを子どもに伝えていくことが中心の保育をしていました。
- 他の子どもは我慢してでもルールを守っている…
- 和を乱す行動をされると全体がまとまらない…
と思うことが多くあり、6年生のその子達にもそれを口うるさく伝えていました。
- 宿題は床でするな…
- おやつを食べるときは宿題を片付けなさい…
それが正しいかどうかはおいといて事実、彼らにとってそれはウザイことであり、話をわかってくれない人からのめんどくさい押し付けであったことに違いはありません。
普段、反発されたときには気づきませんでしたが、そのときの「お前や‼」で私自身、気づかされました。
「話をわかってほしい」と私が思っているならば、私はもっと子どもの意見や言葉に耳を傾けることが必要でした。
- 「わかるけどな…」といいながら本当は何もわかっていませんでした。
- 「でもな…」といって指導員の意見だけを伝えようとしていました。
- 「言うことを聞いてくれないのは、その子達に原因がある」と思っていました。
今回は
アルバイト指導員の関わり方がどうだったか?
子どもの自己中心的に感じられるその意見を肯定してもいいのか?
ということをまずは抜きにして、子どもに教えられた経験は今でも私の中で私の学童保育の生活づくりの軸となっているということもあり、今回ブログに書きました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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