子どもの発達って何だろう?
子どもの発達の基礎知識が知りたい…
そうだよねー
知りたいよねー
今回は「子どもの発達を理解する」というテーマについて、イオピーマンなりに簡単にわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むことで「子どもの発達の基礎知識」が理解できるようになります。
そうなることで子どもたち1人ひとりに応じた支援や配慮するべきポイントについてのヒントが得られることにつながります。
新人の指導員さんにはもちろん、ベテラン指導員の方々、また小学生に子どもを持つ保護者の方々にとっても有益な内容となっていますので、どうぞ最後までお付き合い下さい。
子どもの発達とは?
子どもの発達とは、子どもが成長することです。
小学生(児童期)は心身ともに大きく成長する時期です。
小学1年生と6年生を比べるとその違いは一目瞭然です。
こんなに大きくなりました…
当然、6年生のみんなにも1年生の時期があり、ここまで成長してきました。
しかし、その
・成長のペース
・成長してきた道のり
はみんな違います。
ひとそれぞれ…
そして、成長は現在進行形で、ゴールはありません。
わしゃいくつになっても
成長するぞい
子どもの発達を理解するときに、まず抑えておきたいことがあります。
発達は線で見る
人は一本の長い線の上を成長しながら歩いています。
それは、成長のペース、あり方は人それぞれで、今、この瞬間もみんな1人ひとり成長している途中である…ということです。
だから、
できた
とか
できなかった
というのもそれは結果ではありません。
これからできるようになる過程の一部であるかも知れません。
例えば、ジャンルジムの一番上に上がることで考えてみます。
1年生がジャングルジムを登ろうとしています。
一段目のぼれたとしても、三段目まではまだ上れません。
今は二段目に上がるチャレンジ中である…とします。
この場合、三段目まで上れていないから、頂上にいくことはできない…
というように、「できない」という結果にはなりません。
なぜなら子どもの成長は線で見る必要があるからです。
チャレンジ中
時間は無制限…
いつの日か三段目に上がることを克服して、頂上に上がる日が必ず来ます。
今はできなくても、いつかできる…という線の中で子どもは育ちます。
判断するとしても、「できる」「できない」は、今の段階で…です。
結果…
評価…
その成長の線はときに曲がりくねります。
そしてひものようにもつれる場合もあります。
しかし、一本の線であることに違いはありません。
そして私たち指導員はそんな子どもの成長のひもを丁寧にほどくことが求められる場合もあります。
ハサミで切ってしまうような対応にならないように注意が必要です…
チョキンっ‼
ギャーっ‼
もうひとつ、子どもの発達を理解する上で参考にしたい例があります。
発達は山登り
子どもの発達は山登りに似ていると聞いたことがあります。
- 大きな山がひとつあるとします。
- その山に登る方法は自由です。
- ルートも決まっていません。
- スタート位置もそれぞれです。
- 途中で寄り道しても大丈夫です。
- 立ち止まって、そこにある草花や木の実を見つけてもOKです。
- 逆走しても許されます…
そんな大きな山を登るときに、応援してくれる人がいます。
それが友だちとか周りの大人です。
・保護者
・学校の先生
・学童指導員
周りの大人は、その子の山登りをときに見守り、ときに手をさしのべて支援します。
水筒もった?
杖があると便利だよ♬
しかし、子どもがどのように登りきるかはその子に任されています。
そして、いつまでに登らないといけないという期限もありません。
無期限…
マイペース…
そのあたりが子どもの発達と山登りが似ているポイントです。
子どもの発達段階の目安
子どもの発達には段階、目安があります。
山登りで言うと三合目、四合目…などの区切りと同じです。
ここまで登れた…
ちょっと休憩…
その区切りは山を登りきるときのひとつの目安となります。
今は何合目かな?
ここは八合目か…
ここは険しい道だからフォローが必要かも…
子どもの発達も同じです。
- 幼児期の発達の特徴…
- 児童期の発達の特徴…
と分かれていて
六歳…七歳…一二歳…
の特徴
のように細かく分類されています。
その目安があることで、
その子に応じた関わりや今その子にとって必要な支援が見えてくることにつながります。
今は集団であそびたいんだね…(1年男子)
思春期、反抗期かも…(5年女子)
子どもの発達段階を指導員が理解しておくことはとても重要です。
なぜなら、気合と根性、愛情だけで子どもと関わってもうまくいかないこともあるからです。
また、その発達理解と配慮するポイントは「放課後児童クラブ運営指針(第二章)」に記されています。
第2章 事業の対象となる子どもの発達
1.子どもの発達と児童期
2.児童期の発達の特徴
3.児童期の発達過程と発達領域
4.児童期の遊びと発達
5.子どもの発達過程を踏まえた育成支援における配慮事項
後日解説予定…
子どもの発達には目安があります。
「できる」「できない」と子どもを評価するためではなく、一人ひとりに応じたきめ細やかな支援や配慮ができるように指導員は知識を深めておく必要があります。
学童保育に通う子どもの発達理解
子どもの発達を理解できたところで学童保育における支援について考えることが重要です。
なぜなら学童保育での子どもとの関わりは学校とは異なるからです。
学校では学力や授業態度、社会性などについて発達理解が求められますが学童保育は違います。
学童保育の特徴は
- 放課後である…
- あそび中心の生活…
- 子ども主体の理念…
です。
支援、配慮、指導員の専門性は学童保育特有です。
その中で、「生活づくり」や「関係づくり」に重きをおいた支援や関わりが指導員に求められます。
- あそびから獲得する力
- 友達との関わりから培う力
において、子どもの発達を理解します。
具体的には
- どうやったらその子が他の子をうまく遊びに誘えるようになるかな…
- どうやったらその子が自分の気持ちを冷静にコントロールができるようになるかな…
- なぜ、自分の思いどおりにいかないことをその子はそんなに恐れているのかな…
- なぜ、その子は強い言い方をしてしまったり、自分も相手も許してあげられないのかな…
その子達が持っている課題は性格などではなく、その子自身の発達の課題であることがあります。
「できていない」と評価するのではなく、その子が次のステップにチャレンジできるようにサポートすることが私たち指導員に求められています。
それは、子どもを「叱る」とか「注意する」こと以上に重要な視点です。
発達に障害が「ある…」とか
「ない…」とかの意味ではなくて
その子達の発達や成長段階を踏まえた指導員の関わりや働きかけが重要です。
「生活づくり…」
「関係づくり…」
学童保育に通う子どもにあった支援がそこから見えてくるはずです。
学校とは違う支援だね
まとめ
子どもの発達は人それぞれです。
それぞれのペース
それぞれの方法
で子どもたちは育ちます。
そして現在進行系で発達中です。
子どもの成長は線で捉えます。
今できていなくても、いつかできるようになります。
成長を線でみる「まなざし」
その成長の線(ひも)が絡まったときは、ときに指導員がそのもつれをとってあげます。
そして応援します。
また子どもの発達は山登りのようなものです。
大きなひとつの山を自分のペースで登り出します。
ヤッホー!!
途中で休憩したり、逆走したりしても、自分の足で最後まで登りきります。
指導員はそのお手伝いをします。
そのためにその子が今何合目にいて、どんな道を歩いているかを理解しておく必要があります。
それが発達理解です。
その子の発達段階を理解し、その子にあった支援をおこなうことが私たち指導員に求められます。
学童保育特有の支援法…
それは生活づくりや関係づくりに特化した子どもとの関わりです。
生活づくり…
関係づくり…
子どものつまずき、困難、問題などは、その子が持つ発達の課題であることがあります。
気合と根性と愛情だけで保育してもうまくいかない場合は、その子の発達について理解することが大切です。
子どもの発達段階に目を向け、学童保育の生活においてどの部分を指導員がフォローできるか、一緒に子どもと乗り越えていけるかを考えて行く必要があります。
共に乗り越える♡
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
じゃーねー
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ご意見、質問感想、何でもお待ちしていまーす‼