しかるのが大事?
ほめるのが大切?
いやいや
どちらも必要ありません
えーっ⁉
今回は「しかる、ほめる以前に大切にしたいこと」についてイオピーマンなりに簡単にわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むことで学童保育で大切にしたい子どもとのかかわりは「認める」である…について理解できるようになります。
そうなることで、子どもは指導員から承認されることで心が満たされて、子どもは自分自身に自信を持つきっかけが芽生えてくることにつながってきます。
「自分は認められている、学童保育で私は大切にされている…」このように感じている子どもは学童保育で安心、安定に包まれた生活をおくることができるでしょう。
今回もとっても有益な内容となっていますので、どうぞ最後までお付き合いください。
しかる、ほめる
- しかるのは必要?
- ほめる方が大切?
学童保育で子どもと指導員がかかわる際に、このテーマはつきものです。
なぜなら、しかってうまくいくケースがあったり、ほめてうまくいくケースもあるからです。
また、その逆もあります。
しかってもうまくいかない、ほめても全然だめ…という場合もあるからです。
どっちがいいの?
と指導員として悩むことがあります。そして
- それは、その「先生のタイプ」によるんじゃない?
- それは、その「学童保育の方針」によるんじゃない?
- それは、その「子どもの状態」によるんじゃない?
と考えられる気もしますが、それらは違います。
答えは、そこにはありません。
…
答えは
「どっちでもいい‼」
です。
しかる、ほめるは、子どもにとって、それほど大切な問題ではありません。
えーっ
承認の土台
「しかっても、ほめてもどちらでもいい」というのが結論となります。
なぜなら、大切なことはそこではなく、土台の方にあるからです。
どだい?
そこに「認める」という承認の土台があることが重要だからです。
子どもは指導員から承認されることで「しかられても、ほめられても」その内容が伝わるようになります。
言い換えると
「認めてもらえている感覚」を子どもが持っていると、指導員の伝えたいことも伝わります。
例えば…しかるケース
- 片付けしないと他の友だちの迷惑になるから、「片付けなさい‼」
- 「他の友だちの気持ちを考えずに、野球であそんでいるときに自分だけピッチャーばかりするのは違う」と思うよ‼
このセリフをこのまま子どもに指導員が伝え、しかるとします。
すると子どもは
ウザい…別に迷惑なってねえし、お前の言い方が迷惑だよ‼
うるさい…俺が一番野球がうまいんだから、当たり前だろ‼
と反発することがあります。
伝わっていません。
そこで次は承認の土台が築き上げられている指導員から同じ言葉をかけられるとします。
その指導員は日頃から
- 子どものいい面を見つけて声をかけてくれる指導員…
- 子どもの思いや言葉を丁寧に聴いてくれる指導員…
- 子どもの行動や気持ちを認め、承認してくれる指導員…
です。
そして、しかります。
- 片付けしないと他の友だちの迷惑になるから、「片付けなさい‼」
- 「他の友だちの気持ちを考えずに、野球であそんでいるときに自分だけピッチャーばかりするのは違う」と思うよ‼
すると子どもは反発しませんでした。
まあ、俺のことをいつもよく気にかけて、よくみてくれる先生が言うのなら、片付けくらい簡単さ…
俺が一番野球がうまいことも理解してくれている先生がそう言うのなら、順番でピッチャーくらい交代してやるよ…
子どもは理解してくれました。
同じ言い方、セリフでもその指導員との関係性によって、子どもへの伝わり方は変わります。
これは
日頃から承認の土台が築かれているかどうか…がポイントとなっています。
- 子どものいい面を見つけて声をかけてくれる指導員…
- 子どもの思いや言葉を丁寧に聴いてくれる指導員…
- 子どもの行動や気持ちを認め、承認してくれる指導員…
から叱られたことは、子どもにしっかり響きます。
叱り方やテクニックの話ではありません。
叱る内容でもありません。
承認の土台…
例えば…ほめるケース
- 片付けができて、すごいね‼
- ピッチャー上手だね、そうやってみんなを引っ張ってくれるのかっこいいね‼
誰でもほめられるとうれしいものです。
しかし、子どもによってはほめられても、それが逆効果になることもあります。
それは、大人から承認される経験が少なくて、自己肯定感が下がってしまっている子どものことです。
また、いつも結果ばかりをほめられることで、自分にプレッシャーをかけてしまう子どものことです。
片付け、できてすごいね…
じゃあ、片付けしない子はすごくないんだね…
ピッチャー上手だね、そうやってみんなを引っ張ってくれるのかっこいいね…
ピッチャーで失敗できない…みんながついてきてくれないとかっこ悪い…
このように、ほめることで、子どもを追いつめてしまうケースがあるということです。
ほめても逆効果…
しかし
大丈夫です。
ここでも承認の土台があれば、きちんと子どもに伝わります。
- 子どものいい面を見つけて声をかけてくれる指導員…
- 子どもの思いや言葉を丁寧に聴いてくれる指導員…
- 子どもの行動や気持ちを認め、承認してくれる指導員…
から
- 片付けできて、すごいね…
- ピッチャー上手だね、そうやってみんなを引っ張ってくれるのかっこいいね…
とほめられるとします。
俺のことをいつもよく気にかけて、よくみてくれる先生が言ってくれたらうれしい‼️
いくらでも片付けるぜ…
俺が一番野球がうまいことを理解してくれている先生がそう言うのなら、モチベーションあがるぜ‼️
みんなを引っ張っているんじゃなくて、みんながいるから、俺はがんばれているだけさ…
承認の土台が構築されていると、このように感じることができます。
自分のことを普段からよく知ってくれて、認めてくれている指導員からの褒め言葉は、子どもにしっかりと伝わります。
この人の話なら聞こう
と子どもが感じることが重要です。そして
- ただほめる…
- 結果だけをほめる…
ことにならない方法は、日常から子どもと指導員の間で承認の土台が築き上げられているかどうか…がポイントとなります。
日常からその子を
「認める、承認する…」
それができていれば「しかる、ほめる」ことすら必要ないかも知れません。
子どもに一番伝えたいことはそこではないはずだからです。
子どもに伝えたいことは「あなたのことをよく理解しているよ、信じているよ、認めているよ」という真の部分だからです。
まとめ
「しかること、ほめること」は、保育において、子育てにおいてとても重要です。
しかし、それ以上に大切なものがあります。
それは「認める」ということです。
大げさに言うと、指導員が子どもを認めることさえできていれば、他に何もいりません。
しかるなり…
ほめるなり…
あとはご自由に♪
他の言い方をすると
指導員がどんなに「しかっても…ほめても…」それ以前に「認めている…」という土台がなければ子どもに何も伝わりません。
しかり方、ほめ方などの技術は必要ありません。
しかる、ほめる内容もあまり関係ありません。
必要、大切なものは「承認の土台」です。
承認の土台があってこそ「しかること、ほめること」の効果は発揮されるということです。
そしてそれは、「毎日の積み重ね」が重要です。
日頃からの、「指導員の子どもへまなざし」がカギを握ります。
- いつもよくみてくれる…
- いつも気にかけてくれる…
- いつも共感してくれる…
子どもは自分がその先生に「大切にされているか、認められているか」を感じ取ります。
指導員のいつものまなざし…
これが今回、一緒にみなさんと共有したいことでした。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
じゃーねー
ご意見、質問感想、何でもお待ちしていまーす‼