子どもの発達面を理解?
チームで子どもを理解?
子ども理解って…
奥が深い…
今回は子ども理解とはたらきかけ②(発達面とチームワーク編)というテーマについて、イオピーマンなりに簡単にわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むことで、子どもの発達面を学童保育の生活において、どのように理解しておくべきか…について学ぶことができます。
また、子ども理解はチームワークにおいて成り立つということが再確認できる内容となっています。
子どもを理解することは
超基本で超重要な部分
です。
ここを抑えておくことで、子どもが安心して学童保育に通える豊かな居場所づくりの土台が築き上げられてくることにつながってきますので、どうぞ最後までお付き合いください。
子どもの発達理解
子どもの発達を理解することは、その子を深く理解することにつながります。
なぜなら、発達に関する知識を持っているのと、まったく知らないのとでは雲泥の差があると考えられるからです。
えっそんなに?
発達とは、子どもの成長のことです。
子どもが成長するのに、段階があります。
赤ちゃんはハイハイしたあと、逆立ちで歩くことはありません。
座る、立つ、歩く…と段階に応じて成長します。
発達段階…
学童保育指導員なら児童期、学童期の発達を理解しておく必要があります。
体も大きくなる…
知識を得る…
心が育つ…
なぜなら指導員は子どもとかかわるプロだからです。
言い換えれば、指導員は学童期の子ども理解の専門家です。
プロっ⁉
専門家⁉
子どもの発達段階の目安
子どもの発達には段階、目安があります。
発達の目安とは「できる」「できない」と子どもを評価するためではなく、一人ひとりに応じたきめ細やかな支援や配慮ができるようになるためのものです。
学童期の発達の特徴を把握しておくことで、子どものことがよく理解できます。
今は集団であそびたいんだね…(1年男子)
思春期、反抗期かも…(5年女子)
子どもの発達段階を指導員が理解しておくことはとても重要です。
気合と根性、愛情だけではうまくいかない…
その発達段階における理解と配慮するポイントは「放課後児童クラブ運営指針(第二章)」に記されています。
第2章 事業の対象となる子どもの発達
1.子どもの発達と児童期
2.児童期の発達の特徴
3.児童期の発達過程と発達領域
4.児童期の遊びと発達
5.子どもの発達過程を踏まえた育成支援における配慮事項
運営指針(2章)を熟読すべし!
子どもの発達には目安があります。
子どものことをよく知るために発達の目安がある…そこがポイントです。
比べるためじゃない…
学童保育における…子どもの発達理解
学童保育での子どもとの関わりは、学童保育特有のものがあります。
学校とは異なる視点と配慮
「子どもを理解する視点」も学校と学童保育では違いがあります。
- 学校では学力や授業態度、社会性などの視点から、教師は子どもを理解します。
- 学童保育では、遊んだり、友達との関係性の中から、指導員は子どもを理解します。
理解するポイントも専門性も全然違う…
学童保育の特徴における子ども理解は
- 放課後である…(子どもの自由な時間において)
- あそび中心の生活…(あそぶ様子や友達関係において)
- 子ども主体の理念…(子どもの思いや願いにおいて)
などです。
その支援方法や配慮する視点は学校の教員とは異なる専門性です。
学童保育における…子どもの発達理解が大切
それは「生活づくり」や「関係づくり」に重きをおいた上で指導員が子どものどの部分を理解するか…です
たとえば
- どうやったらその子が他の子をうまく遊びに誘うことができるようになるか?(自己中心性が強いこの時期の発達段階において…)
- どうやったらその子が自分の気持ちを落ち着いて言葉にする試みができるようになるか?(思いを言語にする力において…)
- 今は自分の思いどおりにいかないことにイラ立ちを隠せない様子だけど、そもそも彼がそう思うようになった原因やきっかけは何なのか?(性格ではなく、発達の課題かも知れないという視点において…)
発達段階と照らし合わせて、その子を理解することがポイントとなります。
その子達が持っている課題は性格からくるものではなく、その子自身が持つ発達の課題であることがあります。
今は「できない」ことでも、これから「できるようになる」のが発達の課題
だから、「できていない」と評価するのではなく、その子が次のステップにチャレンジできるようにサポートすることが私たち指導員に求められています。
発達に障害が「ある…」とか
「ない…」とかの意味ではなくても
その子達の発達や成長段階を踏まえた指導員の子ども理解と働きかけが重要です。
子どものつまずき、困難、問題などは、その子が持つ「発達の課題である」…そういった視点とその知識が指導員に必要となってきます。
気合と根性と愛情だけで保育してもうまくいかない場合は、その子の発達面を理解した上で、必要なサポートを考える…そのあたりがポイントでした。
学校とは違う視点ね
学校がそういった視点を持っていない…とかダメとか何とか言いたいのではないのであしからず♪
指導員チームと子ども理解
複数の指導員で子どもを理解することは極めて重要です。
なぜなら、子ども理解は複数の目でみる方がその精度がアップしたり、気づきが多くなるからです。
複数チェックは効果抜群
例えば、
- おたよりとかの文章の誤字脱字を発見するのも、複数の人でチェックをした方がモレは少なくなります。
- クイズの問題を答えるときも、みんなで考える方が答えを見つけやすくなります。
- 車屋さんが車を点検する場合でも、複数の人で検査する方がより正確にチェックすることができるであろうから、お願いする側も安心できます。
「子どもを知る」場合も同じです。
複数の目で見る方が子どものあらゆる面を的確に捉えることができます。
子ども理解はむずかしい
子ども理解は容易ではありません。
特に内面理解の部分は難易度が増します。
目に見えない部分ね
子どもは、みんな同じ性格ではありません。
また、同じ気持ちや状態であり続けることもありません。
そうだね
そんな子どもが日々、学童保育で大人数で集団生活しています。
そんな子ども一人ひとりの「心を知る」のは、簡単ではありません。
やっぱりね
だからこそ、指導員が連携し複数の目で、あらゆる面を、あらゆる角度から、あらゆる視点を持ち、子ども理解に務めることが求められています。
多面的に捉える
子どもを多面的に捉えることが指導員に求められます。
そのために、指導員チームの連携は欠かせません。
多面的に…
なぜなら、一人の指導員からだけではその子を見る視点や範囲が限られてくるからです。
視点、範囲…
一人では限界がある
例えば
キュウリくんはいつも自分勝手な行動ばかりが目立つよね…
この前は、自分がトランプで負けそうになったら、全部トランプを投げつけたんですよー
とそれを見ていた指導員がいるとします。
この指導員はキュウリくんに対し、自分勝手という印象をもっています。
そんなとき
確かにそういう一面もあるけど…
この前、さり気なく一年生の子のおやつの袋を開けてあげていたことがあったわよ、一年生の子、よろこんでいたわ♪
という一場面を見ていた指導員がいたとします。
なるほど‼
いいとこあるじゃん♪
そう言えばキュウリ君は、下の学年からは慕われている一面もあるかもね
この場合、子どもを多面的にみることで「自分勝手」だけではなく「慕われる」という子ども理解につながるきっかけが芽生えました。
このように、指導員間による複数の着眼点が子どもの隠れた魅力に気づくきっかけを与えてくれる場合があります。
子どもを多面的に捉えるコツは、チームで子どもをみることです。
「子ども理解」はひとりで深めることはできません。
チームで子ども理解♪
子どもの魅力に気づく
また、指導員の子ども理解が偏ってしまうケースには注意が必要です。
この子はこんな子だ‼
という捉え方だけをしてしまうことは避けたいところです。
そのつもりはなくても、指導員が子どもにレッテルを貼ってしまっているケースも多くあります。
いつもあの子は迷惑かけえる子だ‼
と思ってしまっているときこそ、まわりの指導員の声に耳を傾けます。
他の指導員に聞いてみることが大切です。
そうすることで「いいとこあるじゃん」とチームで「その子のいいところ」に気づき合うきっかけになるかもしれません。
新たな子どもの魅力に気づく
まずは指導員が意識し合うことから始めていきます。
なるほど‼
いいとこあるじゃん♪
そう言えばキュウリ君は、下の学年からは慕われている一面もあるかもね♡
「意識して多面的に、その子のいい面をみつけること」それが私たち指導員に求められる子ども理解の真髄です。
ポイントは「いいとこあるじゃん」です。
レッテルを貼らない
偏見を持たない…
決めつけない…
指導員がその視点を持っているかどうかで、子どもの見え方が変わってきます。
指導員チームみんなで!
いいとこあるじゃんメガネをかけて、子どもを見るまなざしにプラスの変化をつけていくこと、それが指導員に求められるスキルのひとつです。
まとめ
子ども理解をする上で、子どもの発達面を理解しておくことは極めて重要です。
なぜなら、子どもの発達段階や目安について知っているか、知らないのかで雲泥の差があるからです。
子ども理解において
私たち指導員は学童期の子ども理解の専門家です。
子どもの発達の目安を理解しておくことが求められます。
運営指針(第二章)を熟読ね
また学童保育の子ども理解は学校のそれとは異なります。
学童保育の特徴に応じた子ども理解とは
- 放課後である…(子どもの自由な時間において)
- あそび中心の生活…(あそぶ様子や友達関係において)
- 子ども主体の理念…(子どもの思いや願いにおいて)
などです。
そして、子ども理解はひとりではできません。
チームで子どもを理解することが重要です。
指導員ひとりだけの視点で子どもを理解しようとしても、かたよりが出てしまったり、みえない「気付けない」部分がどうしても出てきてしまいます。
レッテルを貼らない
偏見を持たない…
決めつけない…
そこで多面的に子どもを捉えることがポイントとなります。
そのためにチームで子どもをみます。
チームでその子のあらゆる面を多面的に理解することで、その子は救われます。
なるほど‼
いいとこあるじゃん♪
となる機会を意識的に指導員チームでつくることがポイントとなります。
「いいとこあるじゃんメガネ」をかけて、チームで子どもを理解し、チームで子どもの魅力や可能性に気づくまなざしを持つことが私たち指導員に求められます。
「子ども理解」とは、そういうものです。
子どもを知るということは、子どもの魅力と可能性を知る…ということでした。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
じゃーねー