何を言っても言うことを聞いてくれなーい
なんど言っても全然ダメ…
ああああわかる…
もうお手上げ…
今回は「言うことを聞いてくれない子どもとの関わり方」についてイオピーマンなりに簡単にわかりやすくお伝えしていきます。
この記事を読むことで、言うことを聞いてくれない子どもに対する関わり方のヒントが得られます。
らくらく
4ステップ♬
そうなることで、ストレスが少なく子どもに伝えたいことが伝えられるようになって、学童保育の生活はみるみる安定してきます。
キーワードは海の中…。
どうぞ最後までお付き合い下さい。
ケースいろいろ…
言うことを聞いてくれないケースは様々です。
- 宿題中にふざける
- 部屋であばれる
- 外に行って部屋に戻らない
- 暴言暴力
- マスクをしない
など指導員が声をかけたり、注意しても言うことを子どもが聞いてくれないケースは様々あります。
- その子は、いつも同じ子かも知れません。
- その子たちは、たまに…かも知れません。
子どもたちと指導員の関係性や各学童保育の規模や雰囲気にも関係してくる内容です。
その子の性質や特性による場合もあります。
今回は4段階のステップにまとめました。
4ステップで
ウィン・ウィン
ステップ1 本気度チェック
指導員の本気度をチェックします。
子どもに「話を聞いてほしい度」のことです。
全力投球‼
まずは指導員の意思について考えてみます。
①できれば…
②絶対に…
のレベルで考えます。
①できれば…レベルの話なら、指導員の「聞いてほしい度」は低いと位置づけます。
言いたいこと…
伝えたいこと…
は、そんなに聞いてもらいたい内容ではない…ということです。
そのことについては今回は問題視しません。
できればレベルは、できれば…なので当然子どもたちに本気度は伝わりません。
というより、むしろ指導員は本気ではありません。
ぎくっ⁉
その見極めが重要となってきます。
①できれば…②絶対に…どちらかの自分の思いを整理します。
本気で伝えたいこと
なのかどうか。。。
そこがまずはポイントとなってきます。
本気度…
本気で伝えたい時は、その本気度をしっかりみせることが重要です。
なぜなら、言うことを聞いてくれないのは、そもそも指導員が生半可な気持ちで子どもに伝えようとしているからです。
ぎくっ⁉
ちょっと遠くの方から
ねえねえ
ダメだろ
といっても当然子どもたちが言うことを聞いてくれることはありません。
目を見て向き合って、ときには二人っきりとなり、時間をかけます。
さらに話を聞きやすい場所に移動するなどの環境面に配慮します。
そして子どもたちに本気で伝えます。
それが基本であり、大前提となります。
まずは「聞いてほしい度」=「本気度」を自分自身で整理することが次のステップにつながります。
ステップ2 指導員側の理由
なぜ、そのことを子どもに聞いてもらいたいのか?を考えます。
- 宿題中にふざける➔他の子に迷惑
- 部屋であばれる➔ケガが起こる危険
- 外に行って部屋に戻らない➔安全、学童ルール
- 暴言暴力➔まわりの人を嫌な気持ちにさせる
- マスクをしない➔感染予防
これが指導員側の伝えたい理由とします。
ここでポイントがあります。
それは、感情的にならないことです。
また?
何回目なの⁉
いい加減にして‼
などの感情は後回しにして、指導員側の理由を整理します。
「指導員側(自分)の意図や思いがどこにあるかを見つけ出す作業をすること」が大切です。
なぜなら、理由や意図が整理できていないと、子どもにその内容や思いが伝わらないからです。
またそれは「伝える軸」を持つことに繋がります。
- 子どもの反応や発言に翻弄されない
- 子どもの屁理屈に惑わされない
軸のことです。
そのために
- 自分が何を伝えたいのか?
- なぜ、それを伝えようとするのか?
を考えて整理することが重要です。
指導員側の意図や伝える軸について考えることが「ステップ2」となります。
ステップ3 子ども側の理由
子ども側の理由について考えてみます。
子どもからしたら、その行動にどんな理由があるかを洞察します。
なぜ、その行動を子どもたちがとっているのか⁉
- 宿題中にふざける➔宿題が嫌なのかも
- 部屋であばれる➔ストレスが溜まっているのかも
- 外に出ていって部屋に戻らない➔かまってほしいのかも
- 暴言暴力➔悔しい思い、イライラしているのかも
- マスクをしない➔息苦しいのかも
など、子ども側の理由を推測してみます。
そして、子どもたちに聞いてみます。
- 何でそうしているの?
- もしかしてこんな理由があるの?
と「なぜ、そのような行動をしているか」について子どもたちに聞いて確認します。
ここでポイントがあります。
ここで、子どもたちの要求や願いを理解することが大切になります。
えー
それが理由?
屁理屈じゃん
と思うことでも、そこに「子どもたちの思いがあること」を理解します。
理由とかないし…
うざい…
知らん…
だるい…
めんどい…
などと子どもたちが反応しても、その言葉の背景にある思いを理解しようとします。
言葉の背景にある
思いまで理解⁉
この「子ども側の理由や思いをわかるかどうか」が重要なポイントとなります。
そして、すべて理解できなくても、理解しようとする姿勢が最後のステップ4に繋がります。
ステップ4 提案と交渉
指導員側の思いと子ども側の思いを話し合い、提案や交渉をします。
えーっ
交渉っ?
- それって子どもに足元を見られるんじゃない?
- 子どもが調子に乗ったりして条件とかをつけてくるんじゃない?
と思う方もいるかも知れませんが、もうちょっと待ってください。
説明します。
提案や交渉することで子どもたちの納得が得られるようになります。
提案と交渉
スタート
・宿題中にふざける➔宿題が嫌…
宿題半分でいいんじゃない⁉
半分できたら一緒に遊ぼうよ
と子どもにメリットを伝えます。
半分なら
がんばろうかな…
・部屋であばれる➔ストレスが溜まっている…
あとで運動場でいっぱい体を動かして一緒に遊ぼうよ
部屋で暴れなくて済むように提案します。
よしっ
約束だぞ
・外に出ていって部屋に戻らない➔かまってほしい
私も外に出でるわ
一緒に話をしましょう
子どもにかまうことで要求を満たせるようにします。
聴いてくれるの…
実はうれしい…
・暴言暴力➔悔しい思い、イライラしている
何か怒っているの?
ゆっくり話を聴くわ
落ちつくために、別の場所に移動するように促し、共感します。
ほんとムカつく…
こんなことがあってイライラ…
ああああ
もう、やってられねー
それであれで…
・マスクをしない➔息苦しい
外の空気を吸える時間をつくるのはどう?
息苦しくないタイプのマスクを用意できないか保護者に聞いてみようか?
と息苦しくならない方法を一緒に考えて、子どもに寄り添う姿勢を見せます。
悪くないなー
そこまで言うのなら
マスクしてやろうか…
というように、子どもたちの思いに応じた提案をすることが重要です。
ウィン
ウィン
子どもたちの思いを理解して、指導員側の理由も伝わるように提案や交渉をします。
しかし、このステップ4は取り扱い注意です。
安易に提案や交渉をすることは許されません。
なぜなら、ステップ1の「本気度チェック」をクリアしている上で、さらなる注意が必要だからです。
そんなにー??
注意点①押し付け
指導員側の思いや気持ちだけを一方的に押しつけるような提案をしてはいけません。
ここで指導員側だけの理由や思いだけが選考しないように注意が必要です。
なぜなら、提案や交渉は相手の願いに沿ったものである必要があるからです。
例えば
セールスマンが自分の売りたい商品ばっかりアピールしてきたら、客はどう思うか?を考えてみます。
ここがよくて
ここが他と違って…
コレ最高で…
と言われても、その客がそれらに興味なければ、その話を聞きたいとおもいません。
聞きたくない…
買いたくない…
逆に客の要望や願いを知ることができると提案や交渉はうまくいきます。
お値段が気になるの…
製品の性能をおしえて…
利用するデメリットが知りたいわ…
という客の思いが理解できれば、セールスマンは商品の説明で本領を発揮できます。
思いが理解できれば
提案しやすい
交渉できる♡
客が求めるものと、説明したい内容が一致するからです。
自分の思いだけで、相手のメリットを考えずに行動すると営業は、うまくいきません。
たぶん…
話を学童保育の「言うことをきいてくれない子どもへの関わり方」にもどします。
ここでステップ2を振り返ります。
- 宿題中にふざける➔他の子に迷惑
- 部屋であばれる➔ケガが起こる危険
- 外に行って部屋に戻らない➔安全、学童ルール
- 暴言暴力➔まわりの人を嫌な気持ちにさせる
- マスクをしない➔感染予防
これらは指導員側の理由や気持ちです。
指導員の主張だけ…
これらの思いを一方的に子どもたちに伝えても、うまくいかない理由はそこにあります。
- 交渉ができていません。
- 押し売りになっています。
子どもが「言うことをきいてくれない」のは、子どもの言うことを指導員が聞いていないからです。
ドキッ!!
子どもに言うことを聞かせるのではなく、まず最初に子どもの要求に耳を傾ける…そして、真剣に本気で子どもの思いに寄り添う覚悟が私たちに求められます。
注意点②釣り禁止
提案、交渉と「モノで子どもを釣る」のとはわけが違います。
なぜなら、指導員の立場は釣る側ではないからです。
例えば
- いい子にしてたら、おやつを交換してあげるね
- 宿題を終わらせたら、あそんでいいよ
という指導員と子どもの交渉は違います。
これはモノで釣る行為です。
この場合は、指導員の立ち場が上のような振る舞いになっています。
釣る側と釣られる側…
指導員は海の中にいます。
学童保育という海の中で、子ども一緒に幸せな生活を過ごしています。
その中でお互いが
ウィンウィン
になる提案と交渉をします。
そのことを生活づくりと言います。
言うことを聞かせるテクニックではなく、関係性を育む日常の関わり方が最も大切なポイントとなってきます。
おまけ
そこでさらに「一緒に」というワードをプラスできれば提案と交渉がしやすくなります。
子どもの願いや要求が通ることで子どもたちは納得できますが、そこに「一緒に…」ということが加わることでその効果は倍増します。
一緒に…
は子どもたちに安心感を与えます。
そしてそれは
- 信頼関係の構築
- 居場所の確率
- 承認欲求を満たす
ことにもつながります。
交渉は、相手のメリットを提案することです。
そこにさらに「一緒に…」のキーワードがあれば交渉成立しやすくなります。
なぜなら、一緒に…海の中にいるからです。
言うことを聞いてもいいかな…
と子どもたちが思うには、そういう雰囲気や環境が必要です。
それが学童保育という幸せな海の中です。
まとめ
言うことを聞いてくれない子どもへの関わり方は4ステップあります。
自分の中で絶対に聞いてほしい内容なのかどうか?
を整理して本気で向き合って伝えます。
なぜ、そのことを子どもに聞いてもらいたいのか?
という自分の意思を整理して、伝える軸を作ります。
子どもがなぜ、その行動をしているのか?
を洞察し、それらを子どもに聞くことでその行動の理由を理解します。
子どもの願いと指導員が聞いてもらいたいことを話し合い、お互いがウィンウィンになる提案や交渉をします。
ステップ4までいく前に、ステップ3の(子どもの理由を理解する)段階で、子どもたちが言うことを聞いてくれることもあります。
ステップ1の本気度で解決できるケースもあれば、ステップ4の交渉でも、うまくいかない場合もあります。
これはひとつのヒントであり、考え方です。
大切なことは、海の中です。
一緒に…
指導員と子どもは一緒にに学童保育の海で生活をしています。
共に心地よく生活できる環境を日々育んでいます。
その海は光輝き…空には虹が架かっています。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。
じゃあねー
You Tubeも
よろしくね