子どもたちとどう関わればいいのかな?
何かポイントとかはあるの?
今日は子どもとの関わり方についてイオピーマンなりに簡単にわかりやすくお伝えします。
この記事を読むことで、子どもと関わるポイントが理解できるようになります。
そうすることで、子どもたちにとって最適な働きかけができるようになります。
その関わり方を実践することは、学童保育所全体によい影響を及ぼします。
そしてそれは、子どもたちが健やかに育つことができる豊かな放課後へ繋がっていきます。
どうぞ、最後までお付き合いください。
子どもと「関わる」とは?
子どもたちと関わることは私たちの仕事の大部分をしめることとなります。
それがすべてと言っても過言ではありません。
なぜなら、子どもとの関わりが軸となり、指導員の他の仕事が存在しているからです。
- 事務的な仕事
- 制作などの準備
- 環境構成
などの仕事も
- 保護者との関わり
- 運営先との連携
- 指導員同士の連携
とかの仕事も、子どもたちと関わるという軸があって成り立ちます。
学童保育の仕事を一本の木で例えるとしたら…
根や幹などの木の部分が子どもと関わる仕事で、葉っぱが他の仕事というイメージです。
学童保育の木は
子どもと関わる木…
新人指導員さん、アルバイト指導員さんに、最初にしていただく仕事は子どもと関わることです。
その仕事内容は
- 子どもとあそぶこと
- 子どもとおやつ食べること
- 子どもの宿題をみること
- 子どもと会話すること
を通して、子どもたちと関わることです。
それが仕事なの?
と世間一般(学童保育のことを知らない人)から思われても、それが仕事となります。
今回は子どもと関わるポイントを6つに絞りました。
この6つはとても大切で効果的となっています。
子どもを理解する関わり方
学童保育の生活では、子どもを理解することがとても重要です。
なぜなら、子どもを理解することで、その子にあった適切な関わり方ができるようになるからです。
子どもを理解することは、子どもたちの言葉や気持ちを理解することです。
そして同時に、子どもたちがその言葉を発する背景の思いや、その気持ちになった理由まで理解することであると言えます。
背景にある思い…
そうなる理由…
そのことが、本当の意味での子ども理解となります。
理解するのは、その子の背景にある思いや、そこに行き着いた過程の理由です。
では、子どもを理解するための関わり方とはどのようなものがあるのでしょう。
ポイント①子どもの声を聴く
子どもたちを理解するためには、子どもたちの声を聴くことが大切となります。
なぜなら、子どもたちの声には、子どもたちの思いが詰まっているからです。
子どもたちは話を聞いてくれる指導員に本音を語ります。
その子の話に耳を傾けてくれる指導員にしか本当の思いを伝えません。
適当に話を聞き流したり、話の途中で指導員が自分の意見を挟むようでは、子どもからの信頼は失われてしまいます。
えーっ⁉
それらは、日常の関わりの中で試されます。
日頃から子どもたちの話や声を指導員がどのような心で聴いているかが試されています。
それは指導員の「子どもへのまなざし」とも関係しています。
その子の声をどれだけ聴いたかが、その子との親密度、信頼度と比例します。
まずは「聴く」という関わり方が重要となります。
ポイント②寄り添う
子どものことを理解する関わりとは、子どもの気持ちに共感することです。
これを「子どもの心に寄り添う」と表現されます。
子どもの心に共感することは、子どもの気持ちを受け入れることです。
子どもと同じ意見になることではありません。
例えば
俺は毎日宿題なんかやらないぜ
めんどくさい
という子がいるとします。
私もそう思うよ。
宿題はやらなくていいよ。
という意見になることではありません。
なぜなら、これでは
宿題はめんどくさくてもやるべき‼
という意見を持っている指導員がいる場合はその子と反発しあうからです。
その子と指導員の考えにズレが生じている状態です。
同じ意見であるかどうかではありません。
どちらが正しいか…という議論ではありません。
大切なことは気持ちに寄り添うことなので
そうか…
宿題めんどくさい気持ちもあるんだね。
学童の時間にもっと遊びたいという気持ちなんだね。
その気持ちは、わかるよ。
ということが共感となります。
理解する…受け止める…のは気持ちです。
寄り添う部分は、子どもの気持ちや思いの部分となります。
繰り返しになりますが、同じ意見になることではありません。
そこがポイントとなります。
子どもたちの気持ちや思いは自由に表現されてもいいものです。
だから私たちは
わかるよ、その気持ち…
そういう思いになったんだね
というようにその子の気持ちを認める関わり方が大切となります。
それが「共感する」「寄り添う」ということです。
子どもに問いかける関わり方
子どもたちと関わるときに「問いかける」ことを意識することが大切です。
なぜなら、指導員が問いかけることで、子どもたちの意見を聴く機会が得られるからです。
それは、子どもたちからすると意見や気持ちを聴いてもらえる機会となります。
そしてそのことが、指導員との信頼関係を深めることと結びつきます。
また、日常的に「問いかける関わり方」を指導員が意識することで、子どもたちの主体性が育つようにもなります。
ここで、子どもたちは自ら考える力を養うことができてきます。
では信頼関係と主体性を育む「問いかける関わり方」とはどのようなものなのでしょう。
ポイント③信頼を育む
子どもたちから信頼を育むということは
この先生なら大丈夫♬
わかってくれる
と子どもたちが感じるところから芽生えてきます。
例えば、部屋を走り回る子どもに対して、注意をします。
走りません‼
あぶないよ
と直接的に伝えます。
ここで子どもたちは
怒られるからやめておこう
次は見つからないようにしてやるぜ
というように捉えることがあります。
次は、問いかける言葉がけです。
何で走っているの?
理由をおしえて?
と問いかけるようにして声をかけます。
追いかけてくるから、逃げているんだよ
嫌なことされたから、追いかけているんだよ
その子たちなりの理由を聞くことができます。
どんな嫌なことをされたの?
と他にも問いかけることで、子どもたちは自分たちで考えて理由や意見が言う機会が与えられます。
そしてこれは、
この先生は理由を聞いてくれる…
頭ごなしに怒られない…
という感覚を子どもたちが持つことに繋がります。
これは、ポイント①の「子どもの声を聴く」こととも似ています。
問いかけることで子どもたちの思いを聴くことができます。
それは指導員が一方的に意見を伝えるような関わりではありません。
理由を聞いてくれる…
わかってくれる(わかろうとしてくれる)…
と子どもたちが感じることがポイントとなります。
気持ちをわかろうとしてくれる人にだけ、人は信頼を寄せるようにできています。
わかろうとしてくれることがうれしい♡
何もこれは、子どもに限ったことだけではありません。
私たちも同じです。
ポイント④主体性を育む
指導員は日常的に子どもたちに問いかける関わり方を意識することが大切となってきます。
なぜなら、子どもたちは問いかけられることで、自分で考える習慣が身につくからです。
そしてそれは子どもたちの主体性を育むことに繫がります。
主体性とは、自ら率先して行動することです。
主体性…
育む…
→学童保育で子どもたちの主体性や自主性が大切にされる2つの理由‼
日常から、問いかけることを意識します。
どうしてそう思うの?
何でそう感じたの?
という声かけのことです。
だめでしょ
何回行ったらわかるの?
と感情的に伝えるよりも効果はあります。
問いかけたり、理由をきいたりすることで、子どもたちは自ら考える力を養うことができます。
そしてその考えを周りの人たちに認められる経験が子どもたちの主体性を育むことに結びつきます。
そう思ったんだね
なるほどね
とその考えを受け止めてもらうことで、子どもたちは自信を持つことができます。
自信を持つことで、自分の思いを伝えられるようになります。
それが自主性や主体性を育むことができる理由となります。
ポイントは、指導員が子どもたちの思いを受け止めて認めてあげることです。
なるほどね。
わかるよ。
うんうん。
いいね。
その機会は、子どもたちに問いかけることで生まれてきます。
だから、問いかける関わり方が大切となります。
問い詰めるのではなく、問いかける関わり方を意識してみます。
問いかける時の指導員のまなざしが重要です。
どうしたの?
何があったの?
とやさしく問いかけます。
子どもを指導する関わり方
指導員の仕事は、子どもたちを指導することです。
指導とは、子どもたちに何かを押し付けたり、何かをやらしたりすることではありません。
なぜなら、指導とは子どもたちのやりたい気持ちを導く働きかけのことだからです。
それは、子どもたちの
やってみたい
おもしろそう
を引き出す関わり方のことです。
→指導員と支援員の違いは?学童保育の「指導」本来の意味が魅力的‼
導く…
ポイント⑤心を導く
子どもたちに何かをさせるのではなく、子どもたち自らが「やりたい」と思えるように指導員が働きかけることを指導といいます。
子どもたちのやりたい気持ちを引き出す関わり方が私たちに求められています。
なぜなら、学童保育の生活の中では、子どもの気持ちが最優先されなくてはいけないからです。
それは、
言うことを聞かない子に言うことを聞かせる関わりではありません。
言うことを聞かない子が言うことを聞きたくなるような関わり方をすることです。
無理やりはダメ…
何かの活動をさせるわけではありません。
何かの活動を子どもたち自らの思いが先行して行えるように、働きかけることです。
これが指導です。
心を導くとは、このことです。
「子どもをその気にさせる」ことでもあります。
ここがポイントとなります。
例えば、全体の子どもたちに話をする場面で、静かに話を聞いてもらいたいケースがあるとします。
静かにしない‼
ではなく、
子どもたちが静かにしたくなるように働きかけます。
- 手あそびをしてみる。
- ぜんぜん違う話からはじめてみる。
- 小道具を使ってみる。
- 興味を惹く芸をしてみる。
など方法は様々あります。
子どもたちが
おもしろそう♪
静かにしよう‼
と思えるように、指導員は工夫を凝らします。
子どもたちの気持ちを引き出す、導く働きかけとは、このような技術です。
意識すること、努力することで、これらの技術は磨かれます。
あの手…
この手…
その手…
子どもたちをその気にさせる働きかけが私たちに求められます。
その気にさせる関わり方がポイントとなります。
→新人学童保育指導員さん必見‼︎子どもとあそぶ時のポイント5選
ポイント⑥あそびの指導
学童保育の生活の中心は「あそび」です。
指導員はあそぶことを通して子どもたちと関わります。
なぜなら、指導員はあそぶことが仕事だからです。
あそぶことが仕事ですが、ただ単に一緒にあそぶだけではプロの関わり方とは言えません。
→学童保育指導員の仕事の専門性とは?その関わりこそプロの技‼
プロの関わりとは、子どもたちが
あそびたい
おもしろそう
と思えるような導きのことです。
ここでも、子どもたち自らの意思で「あそびたい」と感じることが大切です。
そのために指導員は、あそびの研究をします。
あそびの技術を高めることで、子どものやる気を引き出します。
例えば、
- きれいな折り紙の見本をつくる。
- けん玉のカッコいい技を習得する。
- すごく絵を描くのが上手になる。
- 色々なあそびの種類を知っている。
- スポーツが得意。
- ただただ、全力であそぶ精神を持つ。
などの自分の得意分野を開拓して、子どもたちと関わることを大切にします。
あそびを極めるまでいかなくても、あそびを好きになるレベルでも大丈夫です。
そのあそびを追求することは、子どもたちが「その気になること」につながります。
わあ、すごい‼
おもしろそう♪
あそびたい♡
と子どもたちが感じるきっかけを与えられます。
あそびは
あそびなさい‼
と言われてするものではなく、自発的なものです。
きっかけや、しかけを子どもたちに提供することが私たちが大切にしたい関わり方となります。
なぜなら、その気にさせることが、あそびの指導だからです。
やる気スイッチを見つけ、タイミングよくそのボタンを押してあげることが私たちの役割です。
これらが、あそびを導く関わり方が大切にされる理由となります。
「指導」には、そういう意味が込められています。
まとめ
これらが私たちが大切にしたい関わり方の6つのポイントです。
これらの関わり方を日常的に意識することが「学童保育所全体の安定」につながります。
なぜなら、私たちの仕事の大部分は子どもたちと関わることだからです。
子どもたちとの関わりさえうまく行けば、すべての問題はなくなるといっても過言ではありません。
すべて⁉
子どもたちは、正直に反応してくれます。
その関わりが、その子にとってどうだったか…はその子の反応を見ればわかります。
その答えは、子どもたちが知っています。
学童保育所の生活が落ち着いているならば、指導員と子どもたちとの関わりや関係は良好であると言えます。
また、その逆もあります。
今日も学童保育所に子どもたちが帰ってきます。
その関わりは
「ただいま」
「おかえり」
から始まります。
私たちは今、何を大切に目の前の子どもと関わりますか?
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
じゃーねー