自分の保育って何?
保育観をどうやって見つけるの?
保育って奥深い…
今日は、自分の保育観を見つける方法について、イオピーマンなりに簡単にわかりやすくお伝えします。
この記事を読むことで、自分の保育観を見つけられるようになります。
そうなることで、保育における迷いが少なくなり、自信をもって子どもたちと接することができるようになります。
指導員にとって保育観を確立させることは大切です。
なぜならそれは、子どもたちの生活の安定に繫がるからです。
どうぞ最後まで、お付き合いください。
保育観とは?
保育観とは、子どもたちの保育をする上で大切にしたい価値観のことです。
保育観は、指導員一人ひとりみんな違います。
なぜなら、生まれ育った環境はみんな違うからです。
人の性格や価値観はみんな違うように保育観も、人それぞれです。
性格いろいろ
人それぞれ…
同じ教育を受けていても、保育観は異なるものです。
例えば
ブロックでかっこいい飛行機をつくった子どもがいます。
これこのまま、くずさずにおいておきたい…
またあとで使いたいんだ
という場面があったとします。
そして、片付ける時間がきました。
いいよ
そのままで…
あとで使いたいんだね
という先生と
その気持ちはわかるけど、他の子の中にもそのブロックを使いたい子もいるかもしれないし、一度くずすというルールがあるよね
と声をかける先生がいます。
その学童のルールがどうかではなくても、指導員によって働きかけが異なります。
いいよ…
続きをして楽しめるのならOKね
だめよ…
決まりやルールを守ることは大切にしたい
どちらが正しいかではありません。
保育観は人それぞれということです。
日常の保育や生活の中では、いろいろなことがおこります。
その時、指導員が何を大切に保育をするかが、その人の保育観となります。
そして、その保育観を具体化して、自分の保育理念とか保育の軸を見つけて、確立させていくことが私たちに求められます。
そのポイントとなるのが、「自分の保育軸」です。
保育観を見つけるためには、自分の保育軸を持つことからはじめていきます。
ここを抑えることで、保育観を明確にすることに繋がります。
保育軸とは?
自分の保育軸とは迷ったときや壁にぶつかったときに、自分を支えてくれる保育理念のようなものです。
その軸を持つことで、学童保育の生活は安定し、自分自身がナイス指導員になることができます。
なぜなら、保育には理念や目標が必要不可欠だからです。
ナイスぅ⤴
保育軸は、自分の保育観の中に潜んでいます。
そしてそれは、保育理念や保育目標と似ているところがあります。
しかし、違いがあります。
その違いは、理念や目標は何個あってもいいものですが、保育軸は一本です。
「これが一番大事」と言えるものをまずは一本だけ見つけ出します。
なぜなら、一本の軸に絞ることで、大切なものが見えてくるからです。
例えば、
子どもたちと毎日楽しく過ごし一緒に生活をつくる
という保育軸を一本持つとします。
「楽しく、楽しい生活づくり」です。
そこで
と感じて、悩んだときに…その自分の軸を当てはめて考え直してみます。
最近、決まり事やルールを押し付けてしまっているかも…
ずっと子どもたちに注意してばっかりだな…
そうすることで、大切なことが見えてきます。
子どもたちと毎日楽しく過ごせているかな?
一緒に生活をつくることができているかな?
自分の保育軸がそれを思い出させてくれます。
そういえば最近子どもたちとあまりあそんでいないなあ…
自分自身が楽しめていないかも…
一緒に生活をつくる意識も薄れてきていたかも…
と気づくきっかけを与えてくれます。
自分の軸があることで、そこに合わせることができます。
または、そこに戻ってくることができます。
考えが揺らいでも大丈夫です。
必ず大切なところへ導いてくれるのが自分の保育軸だからです。
まずは1本‼
自分の軸を見つけるところから始めていきます。
保育軸の見つけ方
保育軸は確立させるものでもありますが、自分の中に潜んでいるものでもあります。
だから、見つける必要があります。
その方法は、自分が大切にしていきたいことを言葉にしてみることです。
まずは言葉に…
言葉にする習慣を持つことがポイントとなります。
日々、保育をする中で、自分の理想について考えてみます。
何度も自分に問いかけてみます。
自問自答を繰り返します。
今日の関わりは…
子どもにとって…
指導員にとって…
言葉にすることが大切です。
言葉にするとは、メモに書くなり言語化することです。
そして、それに向けて実践してみます。
例えば、
一日に全員の子どもと何か一言でも声をかけて関わりを持つ
のような目標みたいなものでも大丈夫です。
自分の保育軸は、何度も見直して、しっくりこない場合は何度変更してもかまいません。
まずは言葉にして
実践してみる…
最初は何でもいいので、とにかく決めてしまうことを心がけます。
子どもたちの自主性!
のようなシンプルなものでもオッケーです。
ポイントは言葉にしてみることと、何度変更、更新しても大丈夫という点です。
大切なことは、何度も何度も自分の行動を振り返り、子どもたちの顔を思い出し想像し、1本を探すことを意識することです。
あまり難しく考えずに、まずは実践してみましょう。
言語化して成長
理想や理念を言葉にしていくことのメリットは、もう一つあります。
言語化することは、自分自身の成長につながります。
なぜなら、思いや感情を理論化して整理できるようになるからです。
思いを言葉にすることで意識が変わります。
なるほど…
私はこう思っているんだ
と自分の気持ちを再確認して、保育に打ち込めるようになります。
思考を言語化できることは、指導員として獲得しておきたい技術の一つです。
指導員は子どもたちや保護者と日々コミュニケーションを多くとる機会があります。
様々な指導員の思いや考えを言語化し、的確に伝えることができると、周りの人に安心感や信頼感を得られるきっかけにもなります。
言語化することは、みんなの安心に繋がります。
言葉は大事…
保育軸を見つける裏技
保育軸を見つけるのに裏技があります。
うっ
うらわざー⁉
それは、運営指針などを参考にすることです。
なぜなら、運営指針の育成支援の内容には大切なことが明記されているからです。
自分の思いを言葉にすることも大事です。
しかし、言葉から自分の思いや意識をつくり出すこともできます。
まずは、気に入ったものを選んで、自分の保育軸に置き換えてみてください。
まずはそれでOK♫
具体例をあげると
子どもの来所時には、子どもが安心できるように迎え入れ、子ども一人ひとり
放課後児童クラブ運営指針第3章1.(4)②
の心身の状態を把握する。
を自分の保育軸に置き換えてみます。
「子どもたち一人ひとりを丁寧に心を込めて見る」
を大切に保育していこう‼
という感じです。
自分でいいのを選んで、保育軸に変換してください。
運営指針には指導員の仕事内容や大切にしたいことがいっぱい載っているね♬
大切なことは
まずは1本‼
自分の保育軸を持つことです。
ポイントは難しく考えないことです。
あとから、力はついてきます。
見直しと振り返り
自分の保育軸を持つことは大切ですが、指導員は振り返りができる人でないといけません。
なぜなら、保育には答えがないからです。
どれだけ指導員としての経験を積んだとしても、その一本に答えはありません。
その一本は答えではありません。
せっかく
みつけたのに…
例え、保育軸が自分の中で完成しても、見直しが大切となります。
保育軸
完成!!
保育軸は確立されたとしても、常に見直しすることが私たちに求められます。
自分の保育を振り返り、その軸をメンテナンスする必要があるということです。
大丈夫かな…
点検…
メンテナンス
また、
私は、理念を持っています‼
何があってもゆるぎません!
というように、どんなに立派な理念を持ち、保育を語る人がいたとしても、その人が「振り返り」ができない指導員である場合は注意が必要です。
なぜなら、自分が正しいと思い込んでしまうことで、子どもの本心に気づけないことがあったり、同僚指導員の意見に耳を傾けないことに繋がる恐れがあるからです。
自信満々なとき
ほど
振り返り…
周りが見えなくなり、チームワークに乱れが生じるケースもあります。
自分の保育に自信を持つことは素晴らしいことです。
逆に、正しい自信を持つためには、振り返りが必須です。
私たちは振り返りから多くを学びます。
子どもたちから、たくさんのことを気づかせてもらえます。
振り返りとは学ぶことであり、成長に不可欠な要素です。
自分の保育の軸や理念は、何度ゆれても、変わっても、いくら更新されても問題ありません。
あれでよかったのかな?
もう少し違う声かけはできなかったかな?
ナスビ君が泣いていた本当の理由は他にあったかもしれない…
むしろ
振り返りながら、軸をゆらしながら、しなやかな軸であることが大切となります。
その軸が保育観と繋がります。
しなやかな価値観を持つことが指導員としての大切な資質となります。
また、振り返った分だけ、前に進む、成長できるのが指導員の仕事の素敵なところです。
まとめ
指導員の保育観は、人それぞれです。
その保育観を見つけるために保育軸がポイントとなります。
自分の保育軸とは、保育理念のようなものです。
保育軸は一本
自分が大切にしていることを、自分の保育軸として1本持つことで自信が湧いてきます。
また、1本持つことで、いつでも自分が大切にしている保育観に戻ることができます。
迷っても
悩んでも
安心♬
保育に迷いが生じたときに、その一本が助けてくれます。
その保育軸の見つけ方は、言葉にすることです。
自分の思いを言語化し、目標のように定めます。
運営指針を参考に言葉にすることもできます。
うらわざ
ポイントは、難しく考えずに、まずは1本定めることです。
そして実践することです。
力はあとからついてきます。
そして、その軸は見直しと振り返りが欠かせません。
なぜなら、保育には答えがないものだからです。
そのときに応じて、軸をしなやかに変化させることも必要です。
そのことが豊かな価値観を育みます。
それが、「自分の保育観」となります。
私たちは振り返りと実践を繰り返します。
これが自分の保育軸をつくり、自分の保育観を整えます。